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コラムで見つけたちょっといい話 その5
最近これにばかり頼ってしまっていますが(苦笑)、ある小冊子でみつけたいい話をご紹介したいと思います。
■◇■ 仕事は自分でつくるもの ■◇■
今年、楽天イーグルスのコーチに就任した田淵幸一氏。野球人として力を発揮できたのは、ある恩師の一言がきっかけだといいます。
幼い頃から引っ込み思案だった田淵氏に、野球の楽しさを教えてくれたのは、小学校の担任でした。野球の面白さに目覚め、その後法政大学に進学。念願の野球部に入部しましたが、新人は球拾いが日課でバットすら振れませんでした。
それに嫌気がさした時、氏は「自分のやるべきことは自分でつくる」との恩師の言葉を思い出しました。バッティングキャッチャーを買って出たり、率先して下働きに徹する努力をした結果、ポジションを確保できたのです。
「やらされている」という気持ちでは、自分の成長はいつまでたっても望めません。自ら積極的にやるべきことを見つけて果敢に取り組むことが、仕事で成果を出す方法の一つです。
「自分がやる」との気概を持ち、与えられた仕事以上の働きを常に心がけていきたいものです。
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グルメ情報サイト(株)ぐるなびの滝久雄会長の若い頃からの信条は、「やらなければならないことは、やりたいことにしよう」だそうです。田淵氏の例とは少し意味合いは違いますが、いずれにしても前向きな姿勢で結果を残していきたいものですね。楽天ガンバレ!
■◇■ 残されたソース ■◇■
帝国ホテルの料理長を26年間努めた村上信夫氏は、厨房出身で重役になった唯一の人です。10代で厨房に入った3年間、氏の仕事は鍋磨きだけでした。
当時、氏と同じように何人もの少年が入って来ましたが、1年以内にはほとんどが辞めていきました。
その中で、氏は「日本一の鍋磨きになろう」と決意し、銅の鍋を自分の顔が映るくらいピカピカに磨き続けたのです。
やがてその働きぶりは、先輩たちの知るところとなりました。使用した鍋が返される時、普通はソースの味がわからないように洗剤が入れられてくるのですが、村上氏にだけは、ソースを残したまま返されてくるようになったそうです。
それは先輩たちの秘かな応援でした。村上氏はそれを舐めて隠し味を勉強し、一人前の料理人になることができたというのです。
頼まれごとは「試されごと」といいます。人からものを頼まれる際は、その受けっぷりから仕事ぶりまでが試されています。今置かれている状況を喜び、依頼された仕事を黙々とやり遂げましょう。人生を開く扉は目の前にあるのです。
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日本一の鍋磨き、そう決意した瞬間から、気合いと共に新しい視点が加わったことでしょう。日本一だとすれば、この程度ではいけない、こんなことでへこたれている場合じゃない、もっと工夫はできないか・・・。