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コラムで見つけた ちょっといい話 その2
今回もある小冊子より、素敵なコラムをご紹介します。
■◇■ 天職との出合い ■◇■
『あんぱんまん』の絵本の作者である やなせたかし氏は、六十歳を過ぎてから、 <子供の本を描くことが自分の天職である> と思えるようになりました。
それまでは、デザインや漫画を描きながら、何をやるべきかと迷っていたそうです。
やなせ氏は「すごい満員電車でもずっと降りずにいれば、ある時、席は空くんです。僕なんて終点近くでやっと座った」と自身の生涯を表現します。
やなせ氏は、たとえ天職に出合えなくとも、それはそれでよく、何かを求めながら生きていくことが大事だと説きます。
私たちが、いつ、どのような形で天職と出合えるのかは予測できません。しかし、自ら出合いを求めない限り、天職を得ることはないのです。
まずは現状の仕事に対して、ただひたむきに打ち込んでみることです。その道のプロフェッショナルとなるべく、深く追求し続けましょう。
天職との出合いを信じ、探し求め、今を一所懸命に生きるのです。そうすることにより、自ずと「自分は何のために働きたいのか」が見えてくるはずです。
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仙台駅東地区に建設予定「アンパンマンこどもミュージアム」についての取りざたはさておき…。
子育て真っ最中のころ、アンパンマンのテーマソングがすばらしいなぁ、と感じ入っておりました。実はこれもやなせ氏の作詞であり、エンディングの「勇気りんりん」そしてあの「手のひらを太陽に」もやなせ氏の作詞なのです!
それだけ多才だったが故に、天職に気づくのが遅くなったのでしょうね。或いはまた別の見方をすれば、何歳からでもそういう気づきってあるんだなぁ、とも思いました。
■◇■ 余地 ■◇■
歴史的な達人や偉人は、厳しい修練の中に「余地」を大切にしました。
「人との交際の時に譲れるだけのものを十分残し、ゆとりのある形で付き合う」という意味として、吉川英治は著書の中で、それらを表しました。
剣豪宮本武蔵はある時、師と仰ぐ沢庵和尚から「お前は強すぎる」とたしなめられます。その意味を理解し得ないまま、武蔵は名妓といわれた吉野太夫に悩みを伝えに行きます。それを耳にした吉野太夫は、ある行動をとります。
突然、自分の大切にしていた琵琶を、武蔵の見ている前で打ち壊したのです。
その琵琶の内部を見せ、「よい音を出す琵琶の構造は、木部の伸縮が可能で、張りすぎた音を和らげるための遊びの部分がある」と言いました。
吉野太夫は、木部の継ぎの部分に少しずつ、ゆとりのあることを示し、人間関係でも同じように「余地」が必要であることを示唆したのです。
ゆとりを見いだすことが難しい現代です。だからこそ、誤差や錯覚を包みこんでいく「余地」を心がけ、心豊かな生活をしたいものです。
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いつの時代もスゴイ人は凄い!
目の前でこんなことをされたら、一生忘れない教訓となることでしょう。
自分だったら何ができるだろうか…??