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言い切るチカラ
世の中わからないことだらけ。あふれる情報の渦の中で、右往左往してしまいがちですね。
自分の中に芯を持っている人は、行動にブレが少ないのでしょう。でも私達の日常は、多種多様です。
例えば見通しのきかない道路で、前方を走っている車が次々と右に車線変更したら、理由は分からなくてもそれに従うに違いありません。
実は、専門的には「社会的証明」と呼ばれている、ある法則が存在するのです。
『自分があることについて不確かなとき、より権威を持った人、自分とより似た属性を持った人たち、より多くの人たちの行動や言動に従う』、という法則です。自分にとってあまり重要ではない事柄において一番あてはまります。
①権威を持った人 : 専門家・大学の先生・その道のプロのコメント、社長・店長のおススメなど
居酒屋で何を選んだらいいかわからないとき、店長のおススメでいいや、ってことになりませんか?
②自分と似た属性を持った人たち : サラリーマン同士、男同士、若者同士、子連れ同士など
細い路地の信号が赤のとき、ヤンキー連の信号無視には同調しない人も、同じサラリーマンがやっていると、つい同調して渡っちゃう、ってことありませんか?
③より多くの人たち :
誰か1人が夜空を見上げていてもつられたりはしないでしょうが、10人が見上げていたら・・・?
これを利用した古典的な営業手法に、テレビにおけ「人工的な笑い」というのがあります。特にアメリカのドラマ(例えば「奥様は魔女」←おおっ、懐かし~い)に多いですね。あれは実証試験もやっているようで、あきらかに「人工的な笑い」を入れたほうが、番組の評判がいいそうです。
「ここは笑うところだろうか?」なんて思い悩む必要はないのです。人工笑いにつられて笑っちゃうのですから。
さて、これらを総合して考えると、商売上の大切なヒントが見つかりますね。つまり、自分がその道の専門家となり(①)、情報過多の昨今、迷えるお客様の先生として「ズバリ、言い切ってしまう」というのが、喜ばれること、といって差し支えないでしょう。
そして、あなたと同じような人も使ってますよ(②)、ということと、すでにたくさんの人に喜ばれています(③)、ということを示してやると、なるほどね、と安心して購入できるのです。
ハモコミ通信2008年5月号
2008.05.01:壱岐産業:[事務局ノート]