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先入観 その2
ハモコミ通信4月号で、『第一印象が悪い場合、
それを払しょくするのがいかに大変か』という話をさせていただきました。
我々の脳の構造がもともとそうなのでしょう。
一旦こうだ、と刷りこまれた情報を覆すのはなかなかむずかしい、ということですね。
今回のテーマ「先入観」は、生化学的に考えれば「大脳への刷りこみ」問題。まあしかしむずかしい話は抜きにして、事例を見ながら、先入観というものについて、客観的にみてみましょう。
青汁のCMで、「まず~い、もう1杯」っていうのがありましたね。普通、まずかったらもう飲みません。それなのに「もう1杯ほしい」がおもしろい。
人は先入観を覆されたときに、「やられた」っていう一種の爽快感を味わうのかもしれません。マジックショーなんていうのはまさにそれですよね。
こんな小さな箱に人がいるわけがない、のに美女が飛び出してきたり、耳からピンポン玉、ハンカチから鳩・・・。
さて、少し話は変わりますが、アフリカ展というパネル展を開催した時のこと。エチオピアの難民などが問題となっていた時期だったと思います。
ですから、多くの人が、アフリカ=難民、貧しい、悲惨、という先入観を持っていました(今でも?)。
その他にもアフリカならどこの国にもゾウやキリンやライオンがいる、っていう感じ。
アフリカ展は、まさにそういう先入観を取り除ければ、ということで、「アフリカの普通の暮らし」をテーマに、青年海外協力隊OBが企画したものでした。
パネルでは、人々は笑い、なごみ、日常生活を楽しんでいます。もちろん実際もそうなのだから。
あるご婦人がこんな質問をしてました。
「この笑顔はヤラセじゃないの?」「ヤラセでこんなに素敵な笑顔になると思いますか?」「う~ん、でもおかしい・・・」
年配の女性はケニアの首都ナイロビの高層ビル群をみてつぶやきました。
「アフリカじゃない写真も混じってるのね」
村おこし、地域づくりに必要なのは、「キレ者」「ヨソ者」「バカ者」などと言われますね。バカ者というのは、一生懸命やってやってやり抜く人、という意味ですが、ヨソ者の存在が、先入観で凝り固まった発想をCHNGE! させるのですね。
会社も同様でしょう。そんなことできるはずない、という先入観を打破するには、しがらみのないヨソ者との交流による気づきと目覚め。そして最終的には、やってやってやり抜くバカ者の力です。