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本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法~
5月21日に、所属している仙台広瀬倫理法人会というところが主催して、表題の講演会を行いました。(詳細は弊社ホームページにて)。
講師は福島大学の白石豊(しらいしゆたか)教授。
まずは先生のメンタルコーチとしての実績をお知らせしておきましょう。
⇒ 日本ハムファイターズ ⇒ 阪神タイガース・下柳投手 ⇒ アトランタ五輪 バスケット日本代表チーム
萩原美紀子選手 ⇒ シドニー五輪 新体操日本代表チーム ⇒ バンクーバー五輪 パシュート田畑真紀選手 ⇒ サッカー 日本代表 岡田武史監督 どうです? すごい実績ですよね !?
「人前であがることなどありえない!」
「プレッシャーなど感じたことがない!」
「自分の周りにそんなヤツはおらん!」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、いつ 相談を受ける立場になるかわかりません。
あなたは本番で実力の何%を発揮していますか?
という問いに対して、平均的な答えは80%と言われているのですから。
例えば結婚式でのお祝いのスピーチ。何度も何度も練習したはずなのに、途中で頭が真っ白になり、シドロモドロに…。そんな経験、ありませんか?
大切な報告会などで、緊張して伝えたいことの半分も言えず大失敗してしまったり…。
スポーツの試合や試験などでもプレッシャーで思うようにカラダもアタマも動かなかったり…。
勝負所に100%の実力が発揮できない…。 どうすれば本番に強くなれるのか?
一番いいのはその講演会に参加していただくことなのですが(笑)、そうもいかないでしょうから、福島先生の著書「本番に強くなる」より一部抜粋してお伝えしたいと思います。
まず基本的な考え方として、プレッシャーというものは、何ごとかを真剣にやろうとすれば、感じるほうがむしろ当たり前、ととらえること。
その前提に立って…
★ステップ1 「おう、来たか」と言ってみる
「うわー、どうしよう」とうろたえるのではなく、「おう、来たか」と言うことによって、それだけで、プレッシャーを一歩突き放して客観視できる。
★ステップ2 プレッシャーの正体を見極める
プレッシャーには外的要因からくるものと、内側から湧き起こるものがあり、まずはそれを判別。プレッシャーを二段構えで客観的に見るようにする。
★ステップ3 「みんないっしょだ」と言ってみる(外的要因に対して)
外的要因(場所、施設、移動、天気、気温、聴衆、判定など)に文句を言ってもはじまらないので、「みんな一緒」と口に出して受け入れる。
★ステップ4 感情をコントロールする(内的要因に対して)
①4つの感情レベルを知る
「あきらめ」「怒り」「びびり」「挑戦」。
最初の2つは論外。「びびり」はそういう体験を数多くし、慣れっこになれ。
そして「挑戦」というレベルで本番に臨む。
肉体は非常にリラックス、精神は深く集中。
②俳優のように演じる
③身体(姿勢、表情)をつくる
不動体をつくり、苦しいときほど笑顔で。
④呼吸によるコントロール
心を鎮める呼吸法と奮い立たせる呼吸法。
⑤ポジティブセルフトーク
例えばストレートラインの2mのパットを入れたいとき、何と自分に言い聞かせようか?
「入れたい」…×
「入るぞ」…×
「まっすぐ引くとまっすぐ出る」…○
「カップの向こうのふちまで、ボールがまっすぐ転がっていく」…○
だいぶはしょってますが、いかがでしょうか?
氏の講演は2回目でしたが、言行一致した素敵な方でした。座席数の半分の著書を用意しておいたのですが、あっという間に完売でした。