ハモコミ通信2010年5月号「本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法」

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本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法~


5月21日に、所属している仙台広瀬倫理法人会というところが主催して、表題の講演会を行いました。(詳細は弊社ホームページにて)。

 講師は福島大学の白石豊(しらいしゆたか)教授。

 まずは先生のメンタルコーチとしての実績をお知らせしておきましょう。
    ⇒ 日本ハムファイターズ     ⇒ 阪神タイガース・下柳投手     ⇒ アトランタ五輪 バスケット日本代表チーム    
   萩原美紀子選手     ⇒ シドニー五輪 新体操日本代表チーム     ⇒ バンクーバー五輪 パシュート田畑真紀選手     ⇒ サッカー 日本代表 岡田武史監督    どうです? すごい実績ですよね !?

 「人前であがることなどありえない!」
 「プレッシャーなど感じたことがない!」 
 「自分の周りにそんなヤツはおらん!」

 という方もいらっしゃるかもしれませんが、いつ  相談を受ける立場になるかわかりません。

 あなたは本番で実力の何%を発揮していますか?
という問いに対して、平均的な答えは80%と言われているのですから。
 例えば結婚式でのお祝いのスピーチ。何度も何度も練習したはずなのに、途中で頭が真っ白になり、シドロモドロに…。そんな経験、ありませんか?

   大切な報告会などで、緊張して伝えたいことの半分も言えず大失敗してしまったり…。
   スポーツの試合や試験などでもプレッシャーで 思うようにカラダもアタマも動かなかったり…。
   勝負所に100%の実力が発揮できない…。  どうすれば本番に強くなれるのか?
 一番いいのはその講演会に参加していただくことなのですが(笑)、そうもいかないでしょうから、福島先生の著書「本番に強くなる」より一部抜粋してお伝えしたいと思います。

 まず基本的な考え方として、プレッシャーというものは、何ごとかを真剣にやろうとすれば、感じるほうがむしろ当たり前、ととらえること。

 その前提に立って…

★ステップ1 「おう、来たか」と言ってみる
 「うわー、どうしよう」とうろたえるのではなく、「おう、来たか」と言うことによって、それだけで、プレッシャーを一歩突き放して客観視できる。
 
★ステップ2 プレッシャーの正体を見極める
  プレッシャーには外的要因からくるものと、内側から湧き起こるものがあり、まずはそれを判別。プレッシャーを二段構えで客観的に見るようにする。

★ステップ3 「みんないっしょだ」と言ってみる(外的要因に対して)
 外的要因(場所、施設、移動、天気、気温、聴衆、判定など)に文句を言ってもはじまらないので、「みんな一緒」と口に出して受け入れる。

★ステップ4 感情をコントロールする(内的要因に対して)

 ①4つの感情レベルを知る 
   「あきらめ」「怒り」「びびり」「挑戦」。
   最初の2つは論外。「びびり」はそういう体験を数多くし、慣れっこになれ。
   そして「挑戦」というレベルで本番に臨む。  
   肉体は非常にリラックス、精神は深く集中。

 ②俳優のように演じる

 ③身体(姿勢、表情)をつくる
   不動体をつくり、苦しいときほど笑顔で。
   
 ④呼吸によるコントロール
   心を鎮める呼吸法と奮い立たせる呼吸法。

 ⑤ポジティブセルフトーク
   例えばストレートラインの2mのパットを入れたいとき、何と自分に言い聞かせようか?
    「入れたい」…×
    「入るぞ」…×
    「まっすぐ引くとまっすぐ出る」…○
    「カップの向こうのふちまで、ボールがまっすぐ転がっていく」…○

 だいぶはしょってますが、いかがでしょうか?

 氏の講演は2回目でしたが、言行一致した素敵な方でした。座席数の半分の著書を用意しておいたのですが、あっという間に完売でした。

2010.05.01:壱岐産業:[事務局ノート]