震災復興まだまだこれから
市民プロジェクトとしてその後数々のボランティア活動を行ってきました。
3月6日~25日に東北電力グリーンプラザにて掲示されたパネルにて、
その活動の一端をご覧いただければ幸いです。
ハモコミ通信2012年4月号
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「小耳にはさんだちょっといい話シリーズ」
■ すべては当たり ■
イトーヨーカ堂の中国出店を、その最前線で推進した立役者が塙昭彦氏です。
誰しもが 「はずれクジだ」 と思うような厳しい出来事に、私たちは出合うことがあります。
しかし、本人が 「これは当たりだ」 と信じることにより、人生のすべては 「当たり」 に転じていくものだという持論を、塙氏は強く訴えます。
逆境や不遇にある際に、「嫌だ嫌だ」 と逃げ回って現実からの逃避を繰り返していては、何の解決にもならないばかりか、いよいよ状況を悪くするばかりです。
身の回りに起こる事柄は、自分の力ではどうにもならないものが多くあります。
自分がコントロールできない事柄に思い悩み、「はずれだ」 と言ってその場に立ち止まっていても、誰かが助けてくれるわけではありません。
と前向きに受け止めることです。
あえて足元に目を落とさず、顔を上げて前を向きましょう。
前を向いたならば、さらに一歩を踏み出してこその人生です。
「我が人生には当たりクジのみ」 との気魄で、あらゆる事象を呑み込んでいきたいものです。
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「気魄(きはく)で呑み込む」 力強い表現です!
新年度のスタートにピッタリだと思いました。
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■ 予定変更 ■
母親のT子さんは、修学旅行から帰宅した息子のホテルの従業員のお陰で修学旅行が楽しめた」という話を聞いて、ホッと胸を撫でおろしました。
それというのも、修学旅行の初日は全国的に大雨で、T子さんは子供たちがずぶ濡れでホテルに入ることが気になっていたからです。
当初の予定では、ホテルに到着後すぐに夕食でした。
ところがホテル側の配慮でスケジュールを変更し、先に入浴となったというのです。
更に、翌朝出かける際には、濡れていた百名分の靴が、すっかり乾燥してあったといいます。
雨の上がった二日目、前日の臨機応変な対応によって、子供たち全員が気持ちよく行動することができたのでした。
決められた物事は、決めた通りに実行しなければ、全体が混乱してしまいます。
しかし突発的な出来事が生じた際は、臨機応変な対応がその場で求められます。
非常時や迷った時には、その状況での本来の目的は何かを考え、変えることと変えてはならないことを、正しく見極めたいものです。
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現場での判断は、常日頃の仕事観、仕事に向き合う姿勢も試されますね。
本来の目的を考えることはもちろんのこと、想定されることは、このホテルのようにしっかり準備しておきたいものです。
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椿といえば、伊豆大島のヤブツバキ、新潟の雪椿などが有名ですが、宮城の気仙沼大島も、椿をメインに観光復興を目指しています。
もともと「気仙沼大島つばきマラソン」なども開催されており、島中に自生しているヤブツバキは、大きいものは20mを超えます。
見頃は4月中旬。桜と同時満開のゴージャスな眺めを楽しみませんか?
椿の楽しみ方の一つに、散って地面に敷き詰められた花を眺めるというのもあるそうです。
GW、島の民宿に1泊して、じっくり宿の人から話を聞く、っていうのもおススメです。
※ 東北電力グリーンプラザでは、椿の形をしたアクリルエコたわし講習会も開催されました。
ハモコミ通信2012年3月号
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相田みつをさん 「しあわせはいつも自分のこころがきめる」
先月号でご紹介した「現代人の伝記(致知出版社)」の最後を飾っているのが相田みつをさん(書家)です。
銀座の相田みつを美術館館長でいらっしゃるご長男 一人(かずひと)さんが語り手となっています。
(前略)
若い頃から晩年まで、父が好きでよく書いていた言葉に、「一番大事なものに、一番大事な命をかける」があります。この言葉の対極にある作品として、「アレもコレもほしがるなよ」という言葉もあります。
父の言葉というのは、どちらにしろ自分に向けて言っている言葉ですから、父自身、アレもコレも欲しかったのだと思います。社会的名声も、お金も、豊かな生活も欲しい。しかし結局一番大事なものは何かと考え、捨てていったなかで、最後に残ったものが書だったのではないか。
(中略)
「しあわせはいつも自分のこころがきめる」というのが、父の幸福感を端的に表した言葉です。もう少し詳しく言いますと、禅の影響があってのことと思いますが、“比べない生活”というのを理想としていたようです。
(後略)
このあと「トマトとメロン」という詩で、我々がついやってしまう「人と比べること」の馬鹿らしさ滑稽さを語ってくれています。トマトはトマトであり、格好いいメロンになれ、って言われてもいい迷惑なのです。
さて、先日山口と広島で25店舗の外食産業を展開しているフジマグループ藤麻一三社長の講演をお聞きしました。お話の中で、相田みつを氏の「そのうち」という詩が紹介されました。聞いたことはありましたが、改めて自分と照らし合わせてみると、確かに「あるある」でした。そんな自分がいました。
「そのうち」
そのうち お金がたまったら
そのうち 家でも建てたら
そのうち 子供が手を放れたら
そのうち 仕事が落ちついたら
そのうち 時間のゆとりができたら
そのうち・・・・・
そのうち・・・・・
そのうち・・・・・と、
できない理由を
くりかえしているうちに
結局は何もやらなかった
空しい人生の幕がおりて
頭の上に 淋しい墓標が立つ
日が暮れる
いまきたこの道
かえれない
藤麻社長が勧めたのは、目が覚めたらパッと起きること。時間の早さの問題ではなく、5時でも6時でも7時でも、自然のリズムが目を覚まさせたわけで、迷わずわがままを断ち切って起きるのだ、と。
では、起きられなかったらどうするか? 全個皆完(ぜんこかいかん)という言葉があるのだそうです。すべては善い、という意味。 つまり起きられなかった自分もまた善い、ということのようです。
ハモコミ通信2012年2月号
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『 現代人の伝記 (致知出版社) 』 より
今回は、表題の本を読んで感銘を受けた部分についてお伝えしたいと思います。
◎ 鍵山秀三郎さん(イエローハット相談役)
イエローハットの創設者でもあり、トイレ掃除運動「日本を美しくする会」会長でもある鍵山氏。著書も多数あります。
本来は「小さな努力で大きな成果」というのが経済の原則のように見えますが、そうではない。結果的には、大きな努力で小さい結果を手にするほうが確実なのです。
企業ですから限度はありますが、出来る限り不利なことを引き受けながらやっていく。その上でなおかつ利益を生み出していくときに、人間の知恵も才覚も必要とされる。不利なものを切り捨てていくなら知恵も才覚も必要ない。冷酷な気持ちだけあればいい。
イエローハット直営店で一番儲かっているドル箱店を、なんと同業他社の大赤字店と等価交換した、という実例や、身体障害者や高齢者の雇用を積極的に行うなどあえて大変な道を選び、おごらない精神を養っている鍵山氏らしい言葉です。
上記の経営不振店を立て直すとき、まず最初にやったのが徹底した掃除だったそうです。なんと大型トラック4台分のゴミが出たとか。逆に考えると、商売不振は、不要なものを漫然ととっておくような体質にもその一因がある、と読みとれますね。
弊社も昨年末、徹底的な整理を断行しました。それだけで変化が起きるわけではないでしょうが、凡事徹底、やるべきことをやるべきときにしっかりやって、結果を出したいと思っております。
◎ 矢谷長治さん(画家)
1915年(大正4年)生まれ、今もご存命かはわかりませんが、この本が出版された時点86歳では現役の画家として個展も開かれていたようです。
だいたい12月15日頃から柿がとれる。テーブルの上にたくさんの柿を並べる。1週間くらいたつと、水分がさがって柿の形がおちついてくる。その中の何個かを選んで描きはじめる。描きだしたら、その柿には指1本ふれない。ふれると、ふれたところから腐ってくる。柿を描き続けていると、柿と実際に語れるようになるのは1ヶ月過ぎてから…。つぶれれるまで描き続ける。3月半ば頃、柿はつぶれてしまう。ただ不思議なことは、モデルにした柿だけが最後まで残る。毎年、何十年も描き続けるが、例外はない。
絵の世界とは縁遠い私ですが、この話には驚きました。毎年3ヶ月もかけて柿をひたすら描き続ける、というだけでも驚きですが、まるで魂を通じあっているかの上記のエピソード。
毎年の話ということですから、偶然ではないのでしょう。何かの波動が伝わっているのでしょうか。
何かに真剣に向き合う、という真剣さのレベル問題なのでしょうが、真剣に向き合えば、相手は必ずなんらかの形で応えてくれる、という示唆があるように感じました。
矢谷氏は本当の仕事は80歳から、という言葉も残しておられます。生涯現役でライフワークを続けていきたいものです。
3がつ11にちをわすれないためにセンターの映像
私たちSZPが気仙沼大島に復興支援に行った際、同行取材をしたいとの依頼があり、その様子がサイト上にアップされました。
▼椿荘若旦那 編
http://recorder311.smt.jp/movie/11479
▼SZP草刈 編
http://recorder311.smt.jp/movie/11489
▼椿師匠 小野寺栄喜さん 編
http://recorder311.smt.jp/movie/11497
よろしければご覧くださいませ。
ハモコミ通信2012年1月号
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コラムで見つけた ちょっといい話 ①
この “ちょっといい話” シリーズ。おかげさまで好評いただいてきました。今年は私の猿知恵企画はほどほどにして、これを中心にやっていきますね。
◎ むすび
住友生命保険が「日本の未来を強くするために必要なものを表わす漢字一文字」を募集したところ、「絆」が1419票を得て第一位になりました。
古来、日本では「産霊(むすひ)」という言葉を用いて、つながりを大切にしてきました。
「産」は生み出だすことを意味し、「霊」は不思議な霊妙なる働きを意味します。
「息子」や「娘」がそう呼ばれるのは、男女が結ばれ、子が生まれるからで、「産霊彦(むすひひこ)」で「むすこ」、「産霊姫(むすひひめ)」で「むすめ」となりました。
つまり「むすび」とは、大自然の力により、新たなものが生みいだされる様であり、その生み出しのために必要な働きが「むすび」なのです。
「むすび」は、連結・和合・生成を一語に含み持つ言葉なのです。「むすび」とは、人間が発生させるパワーの根源といえます。
人と人との絆によって「むすび」が生じ、そこから建設的な物語が始まるのです。
職場においても、仲間との信頼関係が結ばれ、共に努力することで、その努力が実を結び、会社は繁栄するのです。
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パワーの根源=むすび! 確かにそうですね。
◎ 人材を育成する
農業や漁業などのいわゆる第一次産業離れは、今や世界的な傾向として見られるようです。
コーヒー豆の生産で知られる南米のコロンビアでも、農業から離れ、街中で働く若年者が増加しています。
そこで当地のコーヒー生産者連合会は、新たに
コーヒー豆作りにチャレンジする人を支援するなど、様々な取り組みを始めました。
その一つが、農園の一部を6歳の子供に分与し、
コーヒー豆の苗1000本を植えて、10年間にわたり農園経営を体験させる実習です。
豆の売り上げで目指す大学の授業料を稼ぐと同時に、経営の面白さを知ってもらうという仕組みです。
スタートは順調のようで、連合会の担当者は「2年目の今年は、760人が実習を受けている」と語り、将来に向けた広がりを期待しています。
彼らには「収穫」という喜びがあり、それが更に「売上げ」という目に見える喜びにも変わるのです。
世界に業種は様々ありますが、働く喜びを職場内で共有することが最大の人材育成であり、
企業理念の高揚となるといえるでしょう。
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「打つ手無限」(滝口長太郎氏)という言葉を思い出しました。6歳の子供に経営させる! なんと自由な発想でしょう。
洋上の風に吹かれて
この日の日の入りの美しさは格別でした。
太平洋フェリーの新造船ニューいしかりの甲板からの1ショットでした。
年末は、その年のふり返りと翌年の目標づくりに結構時間をかけています。
今年は東日本大震災という未曽有の惨事に見舞われ、生き残った我々の中にも、まだまだ苦しい思いを抱えている人もいます。
そんな年だから、少しじっくり考えてみたい、ということで、3連休を利用し、0泊3日(船上2泊)で伊勢神宮に行ってきました。
昔から、アイデアを練るには三上(馬上、枕上、厠上)がよいと言いますものね。
馬=乗り物、ととらえれば、船はまさに企画を練るには絶好の合宿場だな、と。
実際どんなことが浮かびそれがどのように実践されていくのかは、来年のお楽しみにしてください。必ず、よい結果を出して見せます!
それにしても洋上の風はまさに資源ですね。
せっかくの奇麗な夕陽でしたが、写真を撮ってからしばらく眺めていたい、とは思いませんでした。飛ばされそうな猛烈な風でしたから。
大規模な洋上風力発電開発に各国がやっきとなっているのを体で納得しました。
カタチに残る 震災支援金 の使いみち
※ダウンロードをクリックするとチラシが出力出来ます。
そうだ!
「自然エネルギーによる街路灯」 を
被災地の公園に寄贈しよう
カタチに残る 震災支援金 の使いみち
せっかく集めた被災地支援金。
もちろん有効に活用したい、そして喜ばれたい。
時間の経過とともに刻々と変化する現地ニーズ。
今、被災地で本当に望まれているのはどんなものだろう?
その中で、カタチとして残せるものはないだろうか?
被災地の皆さんから親しまれ、実用的で、シンボリック、なもの。
太陽光&風力ハイブリット型発電街路灯WINPRO
http://winpro.iki-sangyo.co.jp/
は、まさにそんなもののひとつだ。
震災直後、真っ暗な町並みにもし1か所でも灯りがともっていたら・・・。
節電の夏、間引き照明で暗い公園を歩く女性にとって、
節電に左右されない自然エネルギーの灯りがあったらどんなに心強かっただろう・・・。
WINPROは独立電源方式。
2個のバッテリーにより5日間の無風、無光状態が続いても大丈夫。
災害時の「希望のともしび」「安心のともしび」として、市民の注目を集めることでしょう。
通常の財政支出を極端に減らされている当該自治体にとって、WINPROの寄贈は実にありがたいお話。
そんな自治体と貴団体のコーディネート役を喜んでお引き受けいたします。
第2回気仙沼大島観光復興 Project 秋の椿畑整備編
1泊2日のボランティアツアー(総勢37名)。
今回のミッションは、島の観光目玉として今使える資源である椿畑を整備すること。
来年3月13日~5月7日に行う椿フェスティバルに向けての布石です。
初日は雨で動けませんでした。
でも実はそれが幸いした感じ。
大島では、もともとこの時期、観光客にイクラづくり体験を提供していたわけで、
雨で作業ができなくなったおかげで全員これを体験させていただきました。
鮭のさばき方を教えてくれたのは、島のお父さん、
イクラづくりと鮭鍋の指導をしてくれたのは、島のお母さんたち。
つまり・・・
旅館のご主人が、気仙沼での震災当日の衝撃映像を解説してくれているところ。
つまり・・・
気仙沼ホルモンに舌鼓を打ちながら、地元の人たちとの交流を楽しんでいるところ。
つまり・・・
いわゆるボランティアと地元の人たちの一般的な関係は、
ボランティア(主役)労働・与える ⇒ 地元の人(脇役)受け取る・感謝する
これって、一番満足するのはボランティアのほうです。
地元の人たちはありがたいかもしれないけど、満足感はありません。
この図式は初期段階だけでたくさんなのです。
今回の私たちの初日はこんな構図でした。
地元の人(主役)観光資源の提供・喜びを与える ⇒ ボランティア(脇役)喜び楽しみ感謝する
ボランティアというよりは、ほとんど観光客のノリで楽しませていただきました。
そして大いに笑いました。
宴会の席で、椿畑のご主人小野寺さんがとても喜んでいたのです。
「今日は本当の復興の姿を垣間見ることができた。みんなが喜んでくれている姿、これこそが復興の姿だ」と。
本当の復興とは、地元の人たちが与える喜びを感じる=仕事をして観光客に喜んでもらって対価を得る、っていうことですよね。
そうだとすると、今回の我々のように、今からの時期の正しいボランティア像は、与えることと同時に受け取り上手であることが必要なのかもしれません。
もちろん楽しんできただけではありません。
翌日は天気も良く、しっかり畑の整備に汗を流してきました。