生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎信頼を深める聞き方
社会人になって20年が過ぎたAさん。役職が上がり、部下や後輩が増える中で、特に心がけているのは 「相手の話をよく聞くこと」です。
その姿勢に至る過程で、Aさんにはある苦い経験がありました。
1年ほど前、部下に指示を出した際、内容が正確に伝わらず誤解が生じてしまいました。悩んだAさんは、信頼する先輩に相談することにしました。
先輩はAさんの話を最後まで静かに聞き、こう問いかけました。
「君は、自分のことを部下に理解してほしいと言うけれど、自分自身は部下のことをどれほど理解しているの?」
その一言に、Aさんはハッとしました。部下が何を話していても、頭の中は次に自分が何を言うべきかだけを考え、相手の言葉を受け止めていなかったのです。
この気づきは、Aさんにとって大きな転機となりました。
それ以降、Aさんはまず 「部下の話を最後まで聞く」 ことを徹底しました。
言葉だけでなく、表情や声の調子にも注意し、相手の立場や考えを理解しようと努めたのです。
今では部下との信頼が深まり、仕事の進め方もスムーズになっていきました。
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<コメント>
コラムは上司と部下のコミュニケーションの話ですが、どんな場面でも共通のお話ですね。Aさんは反省ののち徹底しているのがスバラシイ。私は不徹底(汗)。
「お一人ずつ自己紹介をお願いします」などと言われると、人の話はうわの空。頭は自分が何をどう話すかということでいっぱい、という経験は誰もがお持ちでしょう。
弊社が取り組んできた壱岐大学講師Y氏によると、自己紹介は5秒・18秒・1分バージョンを事前に準備せよ、と。
話し上手は聞き上手。自分の側に余裕があれば、人の話を落ち着いて聴けるというものですね、確かに。
相手にはそれぞれに立場があり、タイミングがあり、体調や様々な状況があります。したがって、時には鋭く激しい言葉の矢が降ってくることもあるでしょう。
受け止め力は自分の器と心掛け次第、相手の思いを汲み取りながら聴くよう努めていきたいものですね。
◎皮膚感覚
人類学者のアシュレイ・モンターギュ氏は、「皮膚は身体でもっとも大きな感覚器官である」と述べ、脳に似た機能を持つとも指摘しています。
ウニやクラゲなど、脳を持たない生物は多くいますが、皮膚がない生き物はいません。皮膚は生物にとって大切な器官なのです。
進化論で有名なダーウィンは、 脳がなくても環境に応じた高度な行動を示す生物がいることを観察しました。
例えば、ヨーロッパのミミズは、自分で掘った穴の入り口を落ち葉などで塞ぐ習性があります。
ダーウィンは、ミミズが葉の湿り具合を皮膚で感じ取り、最も適したものを選んで穴を塞ぐという行動を記録しました。
私たちも 「身の毛がよだつ」 「鳥肌が立つ」 「肌で感じる」といったように、頭で考えて判断する前に、皮膚が感覚的に捉えて反応していることがあります。
その皮膚の判断が、意外と正確な場合があるのではないでしょうか。
考えることも大切ですが、時には肌が捉えた感覚に頼りながら、よく考えてみることも必要なのかもしれません。
そこから新たな発見を見出したいものです。
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<コメント>
肌感覚、大事ですよね。私も肌感覚は大切にしている方ではないかと思います。それと同時に、最近、別の考え方もムクムク登場しています。
肌に合わない、っていう言葉もあるとおり、自分が慣れ親しんだ感覚にないものを避ける傾向があるのは、人間共通のものでしょう。
しかしそれだけで良いのか?と思うようになりました。
肌に合うものは心地良いし、自分の感覚の範囲内なので安心感もある一方で、考え方や感覚に一定の枠が固定してしまい、それ以上の飛躍を妨げているかもしれない、と。
今年の目標の1つとして、『これまで選択してこなかったことを敢えて選んでみる』 という項目を入れました。
レストランのメニュー選びなど小さい事から始めています。