民生委員は、厚生労働大臣の委嘱を受けてひとり暮らしの高齢者等に対する援護活動や相談・助言活動など、社会奉仕の精神をもって地域社会の福祉向上に向けたさまざまな取り組みを行っています。 民生委員制度の歴史は古く、かつての「済世顧問制度」や「方面委員制度」がその源であるといわれています。これまでの民生委員活動には、ともすると生活保護や生活困窮者といったイメージが強かったものと思われますが、平成12年には民生委員法の改正が行われ、常に住民の立場に立って相談に応じ、かつ、必要な援助を行うということが法律上に明記されました。
なお、「民生委員」という名称についてですが、それぞれの地域で活動する民生委員は、民生委員法に基づいて委嘱されていると同時に児童福祉法における「児童委員」をその民生委員が担うこととされているため、「民生委員・児童委員」という呼び方が正式です。また、平成6年には、児童福祉を専門に活動する「主任児童委員」制度が創設されました。
民生委員・児童委員は、「住民の立場に立った相談・支援者」であり、飯豊町では現在38人(うち、主任児童委員2人)がそれぞれの地域において高齢者の相談や見守り、児童虐待の防止・早期発見のほか、在宅サービスの提供等も行っています。人びとの生活や価値観の多様化とともに、地域社会のあり方も大きく変わっています。民生委員・児童委員は、地域に暮らす方々の良き相談相手であるばかりでなく、高齢者の孤独死や児童虐待、配偶者等からの暴力といった新しい社会的課題に対して地域住民や社会福祉協議会等と連携を図りながらその解決に向けた取り組みの中心的な役割を果たしております。
民生委員児童委員協議会長の菅野誠一氏が、平成24年11月に社会福祉功労者厚生労働大臣表彰を受賞し、後藤町長から表彰状の伝達が行われました。民生委員として長年にわたり地域住民の相談援助活動を続けてきたほか、町民児協の会長や町社協の理事として、幅広く地域福祉の推進に貢献されたことが認められたものです。
全国にネットワークをもつ老人クラブは、老人福祉法第13条(老人福祉の増進のための事業関係)に規定される地域を基盤とした高齢者の自主的な組織です。仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行なうとともに、その知識や経験を生かして、世代交流をはかり、地域を豊かにする社会活動に取り組み、明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努めることを目的としています。
入会を希望する高齢者で、おおむね60歳以上の方を対象としています。また、常時活動に参加できない高齢者であっても、会員として迎え、支え合い、喜びを共にできるように努めています。
老人クラブの基本的な活動は、単位老人クラブごとに自主的かつ民主的な運営をしています。クラブの役員は高年、若手、男女の構成にも配慮して選出しています。クラブ活動の財源は、会員の会費など自主財源によってまかなうことを基本としています。
※参考サイト:山形県老人クラブ連合会
身体に障がいを持つ方のための当事者組織として全国ネットを持つ「身体障がい者福祉協会」は、会員相互の親睦と地域社会の中で自立生活や社会参加を促進することを目的とした各種事業を展開しております。それぞれの不自由を受け入れ、ひとりでできないこともお互いに力を結集することによって改善できることもたくさんあります。
障がい者のための制度としては、税の優遇措置をはじめ各種公共交通機関の運賃割引、高速道路通行料金割引などがありますが、それらは国・県・町それぞれの段階で私たち当事者団体が運動を行ってきた結果、実現されたものです。
また、それらの制度は障がいの種類や等級によって制限がありますが、障がい者が効果的に利用できるよう情報発信や働きかけなども積極的に行っております。その他にも「研修旅行」「レクリエーション交流会」「スポーツ大会出場」などの交流行事を通じて会員同士が不安や悩みを共有し、同じ境遇にある仲間とふれあいながら社会参加の促進を目指した取り組みを続けております。※参考サイト:山形県身体障害者福祉協会