甲子(きのえね)の大黒さま

　突然ですが、あなたが尊敬している人はどんな人ですか。どんなところを尊敬していますか。
　
　写真は私の書道の教科書です。私は筆を持つときにお手本がなければ上手く書くことができません。お手本と自分の作品を比較するからこそ、自分の未熟なところや課題が見えてきます。

　どんな世界もそうなのでしょうが、基本の大切な部分は自らが師と仰ぐ人から学ぶべきだと思います。基本が身に付くからこそ、自分なりのスタイルを作ることができると思うのです。基本がなければ、我流のままになってしまいます。
　
　人生も尊敬できる人がいるからこそ、今なにをしなければならないのかも、見えてくるのかもしれませんね。

今日の目標
　尊敬できる人を探しましょう。

2006.04.15：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

自分に向いているのか

書道をはじめたときに「才能なんて一生懸命に十年くらい続けなければ、あるかないか分からないものだ」と言われたことがありました。たしかにオリンピックの選手でも才能があったから、はじめたという話は聞いたことがありません。誰でも最初からできる人はいないと思うのです。
　
才能が問われるスポーツや芸術の世界でも、好きだから一生懸命に続けていたら、いつのまに才能が開花するのではないかと思います。
　
このことは、普通の仕事にもあてはまると思うのです。自分に向いているのか、向いていないのかは一生懸命に続けてみなければ、分からないのかもしれません。写真はクロッカスの花です。私たちは長い冬を耐えてきたからこそ、開花する植物と同じなのかもしれません。少なくとも仕事が好きになれるくらいでなければならないのかもしれません。

今日の目標
　仕事を好きになりましょう。

2006.04.13：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

向上心を持てない

　最近の若者は向上心がないといわれます。諸外国と比べても極端に日本の子供は向上心がないそうです。でも、考えてみれば日本は向上心を必要としない社会になってしまったのかもしれません。
　
　生まれたときから苦労を知らない子供たちが向上心を持てるでしょうか。私たちは問題に直面するからこそ、それを乗り越えようと努力します。しかし、現状維持が一番楽な生活だとしたら、それが子供にとってプラスになるのか、考えなければなりません。
　
　「最近の子供達は何かおかしい」といわれるようになって、実は三十年が経ちます。もう、その子供達も親になっている世代です。向上心も忍耐も必要としない家庭で育った子供達が世代をかさねていったとき日本という国はどうなってしまうのでしょうか心配です。

今日の質問
　子供達に本当に必要なものってなんでしょう。

2006.04.07：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

天のはからいなのかも

　この前、テレビをつけたら「白い巨塔」の再放送をしていました。主人公の財前さんは、大学病院の教授という権力に翻弄された人です。才能と野心を併せ持つ彼は、患者さんの病気は治しますが、苦しむ患者さんの心には無関心でした。様々な裏工作もあり、ついに教授の椅子を手にします。しかし、念願叶ったのもつかの間、医療裁判で負けてしまい、さらには肺ガンにかかってしまいました。せっかく手に入れた権力が遠のき、今まで見えなかった病気の苦しみを味わいます。
　
　写真は因果応報の世界を描いた六道輪廻のマンダラです。このドラマも因果応報の世界を描いているようです。しかし、財前さんは病気になることによって、今まで対立していた人達と和解をしていきます。病気が野心を消し去り、今まで足りなかった人間性を補ってくれたかのようです。
　もしかしたら苦難や困難は、私たちの足りないところに気づかせてくれるはからいなのかもしれませんね。

今日の目標
　天のはからいを意識しましょう

2006.04.06：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

心のメリハリ

　習っているわけではないのですが、お茶会にいくことがあります。お茶室のなんともいえない雰囲気と、緊張感はいいものです。
　みなさんは仕事以外で緊張することがありますか。休みの日の、のんびりしている時間の中に適度な緊張感を持てると、心はかえってリラックスできるかもしれません。
　普段、自分がいないような場所やしないようなことを、してみるといい刺激になるかもしれませんね。緊張感がいきいきとした心を作ってくれるかもしれません。大人になるとなかなか「身の引き締まる思い」を味わう機会がありません。心のメリハリが大切ですね。

今日の目標
　心地よい緊張感を持ちましょう

2006.04.03：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

あつい思い

　時代と共に人の価値感は変わっていきます。昔と変わってしまった価値感の一つに「かっこ悪い」があるように思います。昔は一生懸命に頑張っていない人がかっこう悪い人でした。しかし、今は一生懸命に頑張ることがかっこう悪いことのようです。
　
　一生懸命でなければ、簡単にあきらめがつきますから辛い思いをしなくてすみます。自分自身やまわりに対しても「本気じゃないから」と言い訳もできます。ですから、一生懸命でなければ楽なわけです。
　
　でも、私は一生懸命になれない人生はつまらないと思います。自分自身に対する喜怒哀楽がなくなってしまうからです。「悔しい、でも次こそは」とか「辛かったぶんだけ、うれしい」と心がいきいきとしてくると毎日が楽しくなります。今の人が軽蔑しがちな「あつい思い」が深みのある人生と充実した毎日のために、必要なのかもしれません。

今日の目標
　あつい思いを大切にしましょう。

2006.03.28：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

一人で抱え込まない

　写真は小野川スキー場です。三月に入ってから、また雪が降るようになってしまいました。暖かくなってきて、もう雪は降らないものだと思い込んでいました。
　
　毎日の生活で嫌なことがあると「嫌なことはさっさと忘れて、気持ちを切り替えよう」と思います。しかし、嫌なことほど忘れられないものです。小さな子供は自分が受け入れられない現実は、なかったことにしてしまうのだそうです。しかし、衝撃的な思い出を意識の中から消しても無意識の世界に押し込まれてしまいます。そのため、大きくなって問題として出てくることもあるそうです。
　
　最近なんだか「イライラする」とか「すぐに疲れてしまう」でも、原因は分からないという場合、もしかしたら嫌な出来事を次々に無意識の世界に押し込んでいるのかもしれませんね。たとえ解決できない問題であっても、一人で抱え込むよりも、誰かに聞いてもらったほうがいいのかもしれませんね。

今日の目標
　心を軽くして一日を終わりましょう。

2006.03.26：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

感謝の心(コメントへの返信)

　うずまきさん、コメントありがとうございます。「お金を払えばなにをしてもいいという人」は増えていると私も思います。最近は子供が万引きをして呼ばれても、商品のお金を払えば済むと思っている両親がいるそうです。必死に謝る両親の姿が、どれだけ子供の心に訴えかけるか考えていただきたいものです。
　
　ある調査によりますと、少年院に入所している子供達の家には仏壇や神棚が、ないことが多いのだそうです。「ありがたい」という感謝の心がなければ、自分の命や人生、まわりの人の命や思いを粗末にしてしまいます。「ありがたい」という気持ちがないということは、大切なものがないということです。
　
　自分の人生に大切なものがないという空虚感は「どうせ、俺なんて」とか「失うものはなにもない」という、追いつめられたような心境を作りだしてしまいます。あとは「キレる」瞬間を恐れながらも、待ち望むようになってしまうのかもしれません。
　
感謝の心は、かけがえのない大切なものを、誰もが持っているということを教えてくれます。そして、子供達は両親の日々の姿から、感謝の心を学んでいくのかもしれませんね。

今日の質問
　あなたにとって「かけがえのないもの」はなんですか?
　
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2006.03.08：hs-1119：コメント(1)：[メモ/自分との対話]

価値を見出す(コメントへの返信)

　うましかさん、コメントありがとうございます。私の父の友人がシャクナゲという花の調査で中国に行ったそうです。広い中国ですし、時間も限られています。その調査の中で三日間かけてある場所にシャクナゲを探しに行ったそうです。でも、探していたシャクナゲはありませんでした。
　
　普通ならば「無駄な苦労だった」と悔しがることでしょう。しかし、その方は「ここにはない、ということが分かっただけでも収穫だった」と言ったそうです。自分の中で無駄な苦労としないで、自分なりの価値を見出したわけです。
　
　普段の生活の中でも「なぜ、そんなことを」とか「なんで私が」ということが、たくさんあります。でも、結局しなければならないんですよね。どうせ、しなければならないのなら、嫌々やるよりは自分なりの価値を作り出したいと思います。
　
　もちろん、誰もが限られた時間の中で生活していますから、できることとできないことがあります。でも、どんなことにも前向きに挑戦する姿勢だけは大切にしたいと思っています。父の友人は前向きに研究を進め、大学院の教授になっています。

今日の目標
　どんなことにも、前向きに挑戦していきましょう。

2006.02.28：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

人間から猿へ

　ラーゲリ歳時記の中にある「進化論　人はだんだん　猿に似る」という作者不明の川柳です。
　ラーゲリとはシベリアの日本人捕虜収容所があった場所だそうです。収容所という過酷な環境の中では人間も動物に近づいていくのかもしれません。私も修行時代は食欲と睡眠欲しかありませんでした。
　
　でも、私の勝手な解釈だと人間の文明が発達していく過程において、人間が猿に近づいていくのだと思うのです。ある実験で人間に好きな物を与え続け、好きなことをさせ続けると、最後に行き着くのは「ごろ寝の生活」だったそうです。
　
　あまりにも便利で快適な生活は、私たち人間を猿に退化させるのかもしれません。苦労することは、私たちが人間でいるために必要なことかもしれませんね。

今日の目標
　苦労を厭わず、頑張りましょう。
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2006.02.26：hs-1119：コメント(1)：[メモ/自分との対話]

評判はいかがですか?

水瀬片貝さんの「評判は　いかがでしたか、僕の死後」という川柳です。　
　
　私たち人間は人の評判が気になってしまいます。自分の知らないところで何を言われているか、とても気になります。また、その場にいない人の話で盛り上がるのも、私たちです。しかも、その評判に左右され思うようにいかなくなることもあります。
　
　人によっては良く思われたいと見栄を張ったり、自分のことを悪く言っていないか監視する人もいます。かといって、まわりの評判をまったく気にしないというのも、難しいものです。　
　
　評判や噂話を気にするのは、私たち人間の悲しい習性なのかもしれません。現代は合理主義で効率の悪いものは、次々に排除されています。しかし、私たち人間の心は良くも悪くも百年前と変わらないのかもしれませんね。

今日の目標
　評判を気にせず、人を評価せずに頑張りましょう。
　　

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2006.02.20：hs-1119：コメント(3)：[メモ/自分との対話]

タンポポプログ(コメントへの返信)

うずまきさん、コメントありがとうございます。
　私は尊敬する先生から、人と話すときには「私は」で会話をはじめなさいと教えられました。そうすれば、あくまで自分の意見を言うことになります。それから相手の意見や気持ちを聞けば、会話が成り立ちます。「おまえは」で会話をはじめれば相手を評価し、自分の価値感を押しつけることになります。私が気をつけていることの一つです。(これで、すべてうまくいくわけではありませんが)
　
私たちは誰しも完璧ではありません。分かっていてもできないことはたくさんあります。人間は簡単には変われませんし、変われない事情もあるものです。価値感を押しつけてくる人は、相手を心配する気持ちと相手を思い通りに支配したいという気持ちが混在しているのかもしれません。気をつけたいものです。
　
　私は自分の可能性を信じたいから、人の可能性も信じるようにしています。私のブログはタンポポのようなものだと思っています。ネットを通じて、たくさんの種を蒔いています。その種が、どのような芽を出すかはみなさん次第です。私はみなさんを信じて、今日も種を蒔きます。

今日の目標
　価値感を押しつけない一日にしましょう。

2006.02.17：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

あの社長さんは(その三)

　あの社長さんの謝罪会見を見て、どうすればここまで豹変できるのかと不思議でした。私にはしきりに後悔しているようにも見えました。
　
　私は反省とは冷静に過ちを認め、同じことをしないように努力することだと思います。反省することによって一歩進んだ、新しい自分になることだと思うのです。
　
　反対に後悔とは自分や相手を責めるだけで、成長がありません。いつまでも引きづり、人生の重荷になってしまうだけなのです。反省できる人はよりよい人間になっていき、後悔する人はいつまでも変わらないままです。
　
　私もよく反省したつもりなのに、同じ失敗を繰り返すことがあります。反省しているつもりでも、後悔していただけだったのかもしれません。気をつけたいですね。

今日の目標
　一日が終わったら、今日の反省をしましょう。　

2006.02.11：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

あの社長さんは(その一)

ヒューザーの社長さんは昨年とずいぶん印象が変わりました。まるで憑きものが取れたかのようです。
　
どんな世界にも闇はあるものです。初心を忘れ自信が過信に変わる頃に、あなたの進んでいる道にも魔物がやってきます。「これくらいなら、みんなやっているから、今まで大丈夫だったから」と自分の足下が崩れかかっていることを知らずにいると危険ですよ。
　
気づいた頃には、後悔以外なにも残っていないということもあります。世の中は良いことも悪いことも、すべて因果応報です。そして、時間が経てば経つほど利息がついて戻ってくるものです。食べ物ばかりではなく、なにごとにも安全安心でいきたいものですね。

今日の目標
　悪いことをせずに、日の当たる道を歩きましょう。

2006.02.09：hs-1119：コメント(0)：[メモ/自分との対話]

恥ずかしい習慣

　小野川にある飲泉所の写真です。小野川の源泉は八十度を超えており、地元の人が入る公衆浴場はとても熱いそうです。でも、子供の頃からそういうもんだと思っていれば、それが当然のことになってしまいます。
　
　私たちが小さい頃から当然だと思っていることが、実は間違っていたり恥ずかしいことだったりすることがあります。いい大人になっていれば、まわりの人はあえて口にしないだけなのかもしれませんね。
　
　自分の習慣や考え方をチェックする必要がありますね。自分や家族が当然だと思っていることほど、恥ずかしいことだったりするかもしれませんね。

今日の目標
　自分の習慣をまわりの人と比べてみましょう。

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2006.02.08：hs-1119：コメント(6)：[メモ/自分との対話]