甲子の大黒さま

▼私という存在

 最近は雨の日が続いています。雨が降ると外出するのも億劫になってしまいます。ですが、地球上にある水の約97%は海水で、私たちの命を支える雨となって降り注ぐ水はわずか3%なのだそうです。雨の多い日本に住んでいると雨のありがたさになかなか気づけないのかもしれません。
 


 一滴一滴の雨が大切なように、私達人間も一人一人が大切な命だということに、なかなか気づけないのかもしれません。私はこの世に必要だからこそ今こうして生きているということに、自分自身もまわりの人間も実感が持てないのかもしれませんね。
 


 家にいれば家族のためになり、仕事をすれば社会のためになる。何気ない一日の生活が他の誰れでもない、自分にしかできない役割なのだと思えれば幸せです。自分の存在理由をいかに頭で考えても証明できないことでしょう。日々の生活の中にこそ存在理由があると思うのです。
 


 「こんなに頑張っているのに」と思えば思うほど、無関心なまわりの人間に苛立つこともあるのかもしれません。人間はあたりまえの日常の中にあるなくてはならない大切なものに、なかなか気づけないものです。感謝されることなく流れ続ける水のように、私も「誰かのために」という思いを忘れずに、自分にしかできないであろう役割を淡々とこなしていきたいと思います。私という存在が誰かの役に立つことを願いながら。



今日の写真
 雨上がり、外に出てみると植物の葉に忘れ物のように雫が残っていました。この小さな雫が集まり川となり海へと続いていきます。人間も大勢の中では小さな存在となってしまいますが、一人一人がこの雫のようになくてはならない存在なのだと思います
画像 ( )
2007.06.02:hs-1119
[2007.06.03]
鏡のように (副さん)
[2007.06.02]
お久しぶりです (ゾロ)

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