甲子の大黒さま

▼自分探しの旅

 時々、自分がどういう人間なのか分からなくなることがあります。「あなたはどういう人ですか」と単刀直入に聞かれれば困ってしまうことがあります。24時間いつも一緒にいるのに、なかなか自分のことは分からないものです。子供の頃からの延長線上で一言では言い表せない漠然とした自分を演じているのかもしれません。
 

 私たちの人間性は幼い頃にほとんど決まってしまうと言う人もいます。それだけ家族の影響というのは大きいのでしょう。人間を形成するのは遺伝子と幼少期の教育であるとすれば、私たちの大部分は自分のものでありながら自分で作ってきたものではないのかもしれません。
 

 子供の頃は求められることを忠実にこなす生活だけでいいのかもしれません。しかし、大人になれば社会から家族から仕事から求められる役割をこなすだけの生活では、自分の核となるものが存在しません。自分探しというと、すべてのしがらみを断ち切り自由を求めようとする人もいますが、しがらみのない生活など世界中を探しても無人島にしか存在しないのかもしれませんね。
 

 人間は習慣の生き物です。子供の頃から求められる役割を無意識にこなす習慣がついているものです。しかし、求められるものを無難にこなすだけでは自分という存在を確立することはできないのかもしれません。自分の行動に自らの意志を加え主体的で積極的な自分を作っていかなければなりません。好きなこと、嫌いなこと、どうでもいいこと、すべてに自分なりに納得したうえで、自分なりの動機を持って行動することによって自分という人間の中心が作られていくのかもしれませんね。


今日の目標
 自分の意志で行動しましょう


今日の写真
 少し前の写真なのですが、雪に埋もれる庭石です。風林火山の動かざること山の如しではないのですが、季節の変化をものともせずに、じっとたたずむ石には不動の存在感を感じさせられます。

画像 ( )
2007.03.30:hs-1119

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