甲子の大黒さま

▼感謝と供養の心

 インフルエンザ薬のタミフルのニュースを見ました。年間860万人に処方され2001年より54人の方が死亡されているそうです。どうして厚生労働省は副作用で死に至る薬を認可するのかと怒りを覚えるのですが、現実には多くの人を救うためには少数の犠牲もやむなしという天秤があるのでしょう。また、鳥インフルエンザが人に感染するようになったらタミフルしか有効なワクチンがないのだそうです。
 
 世の中は多くの方の犠牲で成り立っているのかもしれませんね。大地震があったからこそ耐震技術が進歩し、電車の事故があったからこそ安全に注意が払われるようになる。被害者の苦しみがあるからこそ法律が整備されるのでしょう。何かが起こってからでないと対応できないのが人間なのかもしれませんね。
 
 犠牲があって改善があり、私達の生活は豊かになってきたのかもしれませんね。豊かな社会であればあるほど、その道中にはそれだけ多くの犠牲があったのかもしれません。
 
 多くの方の犠牲で成り立っている社会で暮らしているのですから、やはり感謝の心を忘れてはいけませんね。「あなたのおかげで毎日つつがなく生活できています」という思いが、見ず知らずの犠牲者の方の供養につながるのではないでしょうか。個人的には何もできないからこそ感謝と供養の心だけは持ちたいと思います。今日から三月です。今月も頑張っていきましょう。

今日の目標
 感謝と供養の心を持って生活しましょう


今日の写真
小野川温泉の朝日です。手前にあるのは本堂の屋根から落ちた雪の山です。昨年は屋根までつながっていたのですが、今年は三分の一程度です。三月のはじめに春を実感できるのも久しぶりのことです。

画像 ( )
2007.03.01:hs-1119

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