甲子の大黒さま

▼知らなくていいこと

 人間には自分の未来を知りたいという願望があります。そんな願望に応えようと占いや易が作られました。しかし、安心確実に自分の未来が分かることはありません。ですから、将来のことを考え不安になることもあります。
 
 ですが、私は先のことが分からないことは救いであると思うのです。もし、成人式で「お前も、もう大人だから」と自分の今後の予定表を渡されたらどうでしょうか。いつ結婚して、何人の子供を持ち、どこまで出世して、何歳で死ぬのかまで分かるとしたら、生きている意味がありませんよね。
 
 私達は未来のことが分からないからこそ、希望を持てますし頑張ることもできるのかもしれませんね。たとえ自殺したいと思ってもなかなか踏み切れないのは、自分の未来に完全に失望できないからこそなのではないでしょうか。どんな人にも明日への希望や期待があるものです。それを糧にして私達は今日を生きているのです。
 
 今の日本で生活していると将来に不安を覚えます。年金・介護・少子化・孤独死・施設での虐待など、いろいろな問題があります。ですが、そんな不安に負けないだけの希望を持っているからこそ、生きていられるのだということを忘れないようにしたいと思います。誰しも先々のことを考え不安になることがあります。ですが、分からないからこそありがたいと思えれば、少しは楽になるのかもしれませんね。

今日の目標
 希望を持って生きていることを意識しましょう

今日の写真
 小野川温泉の鬼面川(おものがわ)の写真です。夏にはホタルの飛び交う清流です。伝説では小野小町が父を訪ねる旅の途中で立ち寄ったそうです。平安時代の長旅はとても疲れたことでしょう。川面を覗いてみると世界三大美人といわれる小野小町の顔が鬼のように見えたそうです。そこで鬼面川といわれるようになったそうです。小町はこの地で薬師如来の導きで温泉を発見して旅の疲れを癒したそうです。


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2007.02.18:hs-1119

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