甲子の大黒さま
▼幸せの材料
日常生活は無駄なことで溢れているように感じることがあります。効率や合理性が重視される現代社会にあっても、たくさんの無駄があるのかもしれませんね。なるほどと感心しても三日もしないうちに忘れてしまうテレビ番組を見ること、一時間かけて作った料理を10分で食べてしまうこと、勉強するわけでもなく就職も微妙な大学生活を送ること、これらは無駄だといえば無駄なことなのかもしれません。
ですが、つまらないから興味がないからと、無駄だと思えることを次々に排除してしまっては、いったい何が残るのでしょうか。ますます無駄な時間が増えるばかりです。
高校時代に学年行事で強制的に連れて行かれた登山では、嫌々登っても頂上に着けば達成感や爽快感がありました。面倒だと思えることと喜びは表裏一体なのかもしれません。
たくさんのものを抱えながら生きていくのが人間本来の姿なのでしょう。その中には苦しみや悲しみ、しがらみや面倒なこともたくさんあります。しかし、いらないからと捨ててしまっては、何もない人生になってしまいます。幸せとはパズルのように、自分の抱えるものをつなぎ合わせて作っていくものなのかもしれませんね。無駄だと思えるものでも、幸せを作るための欠かせない材料になるのかもしれません。愛すべき無駄な時間を大切にしましょう。
今日の目標
無駄と思えることを楽しみましょう
今日の写真
小野川温泉を流れる鬼面川の橋から覗いた写真です。日の光に輝く雪とススキです。昨日は雪灯篭祭りを前に恵みの雪となったようです。二月に入り本格的な冬となるのでしょうか。
画像 (小 中 大)
2007.02.03:hs-1119
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