甲子の大黒さま

▼人を思う大切さ

 以前、仏教の六波羅蜜(ろくはらみつ)を紹介したかと思います。
布施波羅蜜とは無償の施し
持戒波羅蜜とは戒律を守ること
忍辱(にんにく)波羅蜜とは我慢すること
精進波羅蜜とは努力すること
禅定波羅蜜とは自らと対話すること
智慧波羅蜜とは智慧を磨くこと
 
 この六波羅蜜の実践によって、私達は心の平安を得ることができると仏教では説いています。しかし、日々これを実践するのはとても大変なことだと思っていました。
 
 ですが、よく考えてみると私達は毎日この六波羅蜜を実践しているのかもしれません。子供を育てるのは、まさに無償の施しなのではないでしょうか。何も求めずただ子供のために尽くすことが布施の行になります。自分が悪いことをすれば家族に迷惑がかかると考え、思いとどまることが持戒の行になります。家族のためにと我慢することが忍辱の行になります。家族のためにと毎日頑張ることが精進の行になります。自分にとって本当に大切なものはなにかと考えることが禅定の行になります。自分にとってかけがえのない大切なものに気づくことが智慧につながっていきます。
 
 人を思うことによって、私達は自然と仏教の教えを実践しているのかもしれません。他人のことは関係ない、自分のためにという思いは、孤独や不満へと続く道です。誰かを思うことによって、私達は道をはすれることなく救われるのかもしれません。それが幸せへと続く道なのではないでしょうか。とかく心が暴走しやすい現代社会に私達は住んでいます。だからこそ誰かを思うことを大切にしなければならないのかもしれませんね。

今日の目標
 「誰かのために」という思いを大切にしましょう

今日の写真
 今日の写真はカマキリの卵です。例年ならば雪に埋もれて見えないのですが、今年は見つけることが出来ました。昔からカマキリの卵が高いところにあれば大雪になるという俗信がありますが、今年は低いところで間に合ったようですね。
 
画像 ( )
2007.01.29:hs-1119
[2007.01.29]
許せないです (プンプン)

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