甲子の大黒さま

▼苦しみはどこから生まれるのか

 私のブログを見返してみて、もっと心のあたたまる記事を書きたいと思いながら、なんだか人間の矛盾や弱さばかりに注目しているようにも感じてしまいます。それは私が仏教の教えを根底においているからなのかもしれません。
 
 普通、誰しもが幸せな生活を願うことでしょう。そして幸せや不幸というものは外からやってくるものだと考えがちです。たとえば宝くじに当たれば、幸せがやってきたと考えます。不況でリストラされれば不幸がやってきたと考えます。
 
 ところが仏教では自分の心に苦悩や苦しみがなくなった状態が悟りである、それが幸せなのだと説いています。ですから、仏教では自分自身の苦悩や苦しみと対峙しようとします。苦しみの根源を見極め、それを乗り越えようとするのです
 
 お釈迦様は医王とも呼ばれます。それはお釈迦様の教えが、私達の苦しみを取り除いてくれるからです。「良薬口に苦し」という言葉がありますが、心おだやかな生活を送るためには、あえて自分自身の苦しいところに目を向けなければならないのかもしれません。移りゆく人の世に左右されない、心の平安を得るために自分自身の心と向き合うことが大切だと仏教では説いております。

今日の目標
 苦悩はなぜ生まれるのか、考えてみましょう

今日の写真
 当山のもみじの木です。うしろから朝日を浴びて枝に積もる雪が輝いています。

画像 ( )
2007.01.16:hs-1119
[2007.01.17]
楽しんでいただけると思います (副さん)
[2007.01.16]
楽しみです (予定者)

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