甲子の大黒さま

▼パンダ時間

 「パンダdeまふまふ」というDVDを見ました。笹の葉を食べるパンダ、仲間と楽しく遊ぶパンダ、眠っているパンダなど、パンダばかりの映像でした。このDVDの中で「パンダ時間」という言葉を使っていたのが印象的でした。
 
 人間もはるか昔は、そういう生活をしていたはずです。「誰の物」とか「誰の土地」という区別はなく、「みんなで」という意識を共有して生活していたはずです。将来の心配をする必要もなく、ただ今日一日生活できれば満足できたはずです。
 
 しかし、文明が進み現在ではすべての物に所有者がいて、家族の中でさえ所有権があります。また、将来を見据えた生活が美徳とされ、「その日暮らし」は軽蔑されてしまいます。ですから、ほとんどの人が今は満たされているのに、はるか先のことを考え思い悩んでしまいます。 

 時々、文明の発達は進歩ではなく退化なのではないかと思うことがあります。生活が便利で快適になっても、自由がないほどに忙しく、将来の不安が絶えず、平等意識を持てないほどに格差が広がっては進歩とは呼べないのかもしれません。生活水準が向上しただけ、心が荒廃するのでは意味がありません。社会が複雑になればなるほど人の心も複雑怪奇になっていくのかもしれませんね。パンダのようにゆっくりとただのんびりと時を忘れて生きていきたいと、叶わぬ望みを持ってしまいます。



今日の目標
 思い悩む一日よりも、のんびりした一日にしましょう

本日の写真
 小野川温泉の朝焼けの写真です。この時間はまだ暗く、あと三十分もすれば今日の写真のような朝焼けになることでしょう。朝早く起きると時間に余裕ができ、なんだか一日のんびりと過ごせそうな気がします。
 
画像 ( )
2006.12.11:hs-1119

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