甲子の大黒さま

▼家族の大切さD

家族の大切さ@から、ご覧ください。
 現代人は人に対して、とても臆病になっているのかもしれませんね。何をするにしても「断られるかもしれない」、「バカにされるかもしれない」、「嫌がられるかもしれない」と考えてしまうのかもしれません。そんな思いをするくらいならば、めんどくさいから一人のほうが気楽だと表面的な付き合いに終始してしまうのかもしれません。積極的に人と関わっていくのではなく、「友達になってもらう」、「誘ってもらう」と受身的な関係を作ろうとしているのかもしれません。

 対人関係の中で積極的に自分の居場所を作ることができないということなのかもしれませんね。

 それは家族とうまく関係を作れないからなのかもしれません。甘えではなく、本当の自分をさらけ出し、それを受け入れてもらう。また、同じように自分も家族を受け入れるという、安心できる家族の絆を見失い、表面的な家族を演じているからなのかもしれません。しかし、それでは同じ屋根の下で暮らしている意味がなくなってしまいます。
 
 私たち人間は一人で生きることのできない状態で、この世に生を受けます。赤ちゃんにとっては家族が、この世界のすべてなのです。徐々に成長していき小・中・高と進んでいくに従い、自分の住んでいる世界が広がっていきます。思春期には家族よりも友達、社会人になれば家族よりも仕事が中心になっていくのかもしれません。しかし、どんなに自分の世界が広がっていこうとも、世界の中心は家族なのです。家族との関係をしっかりと作れなければ、

 どんなに広い世界に出ていこうとも孤独と不安から逃れることはできないのかもしれません。
 
 人と人との間に広がる溝は、家族の間に目に見えない距離があるからなのかもしれませんね。年々、世帯数が増加しているのは、その象徴なのかもしれません。私たちはあたたかい家族を持つことによって、あたたかい家族の中で過ごすことによって、

 人を大切にできる人間になることができるのだと思います。

 人を大切にできるからこそ、自分も大切にしてもらえる。こう思えることが幸せへとつながる道なのではないでしょうか。まず、家族で過ごす時間を大切にしたいものです。

長い連載を、ご覧いただきありがとうございました。 






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2006.11.03:hs-1119

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