甲子の大黒さま
▼家族の大切さC
人間関係の基本は家族です。家族を大切にするからこそ、大切にされるからこそ、あたたかい人間関係を作ることができるのです。
しかし、現代はその家族を大切にできなくなってきているのかもしれません。年間50万組の夫婦が離婚をし、熟年離婚・仮面夫婦・家庭内別居という言葉が作られました。全国には一人暮らしのお年寄りが407万人いて、施設に入っているお年寄りの数を入れればかなりの数のお年寄りが一人で生きているということになります。子供の虐待や育児放棄も増えていますし、反対に親を殺してしまう事件も相次いでいます。相手を思いやる心を日本人は失ってしまったのでしょうか。未成年の凶悪事件が続発しています。事件後の同級生や近所の人は「どこにでもいる普通の子供でした」というコメントが多いようです。社会のごくごく限られた人間ではなく、日本人の大半をなす普通の家庭から凶悪な事件が生まれているのです。どこにでいる
普通の人がある日突然、加害者となり被害者となってしまう時代なのです。
それだけ多くの普通の家庭が問題を抱えてしまっているのかもしれません。
最近はコミュニケーション講座とか人間関係を円滑にする本などがあります。あたたかい家族の中で育てば自然と身に付いているはずのものが、身に付いていないということなのかもしれません。私たちは家族で過ごす時間の大切さを、もう一度考えなければならないのかもしれません。あたたかい家庭で大切にされるからこそ、ありがたいという感謝の心が芽生えるのです。
感謝の心を持つからこそ自分自身・家族・友人・仕事・食事など、自分の生活を大切にできるのかもしれません。
ありがたいという気持ちが湧かないということは、自分にとって大切なものが何もないということなのかもしれません。もしかしたら、今の日本に漂う無気力感は自分にとってかけがえのないものを見失っていることが原因なのかもしれませんね。高級車に乗っても、30年ローンで家を建てても、おいしい食事を食べても、物自体がかけがえのないものにはなりません。隣りに乗ってくれる人、一緒に住んでくれる人、一緒に食べてくれる人がいなければ、むなしいだけなのではないでしょうか。人間は一人では幸せになることができません。だからこそ幸せを共有できる相手が必要なのではないでしょうか。
現代人は人に対して・・・続きは明日掲載します。ご覧ください。
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2006.11.02:hs-1119
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