甲子の大黒さま
▼家族の大切さB
今の子供は物で育てられます。生まれる前から家族が赤ちゃんのためにと、いろいろな物を買いそろえ、おもちゃに囲まれて育ちます。小学生になっても、わざわざ友達の家に行かなくても、自分の部屋で一人で遊ぶことができます。たとえ子供同士で遊んでいてもゲームという機械を通しての遊びです。食事の時間でもテレビをつけているのではないでしょうか。一家団欒の食事の時間でも、テレビという機械を通しての話題になっているのかもしれません。メールは機械を通してのコミュニケーションの象徴です。
人と人との交流に機械が割って入り邪魔をしているようにも思えるのです。
人と付き合うのがめんどくさいからテレビやゲームがあるのか、テレビやゲームがあるから人と付き合うのがめんどくさくなるのか、ニワトリと卵のような関係なのでしょう。しかし、確実に人と向き合う時間は、機械と接する時間によって奪われているのです。
人間は何千年と地域の共同体の中で生きてきました。農作業から冠婚葬祭まで、お互い様の生活をしていたのです。村の一員として生きることによって
自分の居場所や役割があり、それら伴う充実感や連帯感を持つことができました。
どんなに否定しても人間は人間の中でしか生きていくことができません。何千年という人間の営みから抜け出すことはできないのです。仮に抜け出したとしたら歪みが生じてしまいます。今の日本に漂う無気力感や孤独感は、その歪みなのかもしれません。以前、新興宗教のブームがありました。新興宗教がターゲットにしたのは孤独な人間や居場所のない人間でした。生きる意味を見いだせない人が新興宗教というコミュニティーに自分の居場所や役割を持ち、充実感や連帯感に酔い痴れたのです。日本社会にあった共同体の消滅に伴う反動なのかもしれません。
人間関係の基本は・・・続きは明日掲載します。ご覧ください。
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2006.11.01:hs-1119
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