甲子の大黒さま

▼家族の大切さ@

 日々の生活がとても無機質だと、つくづく実感することがあります。たとえばスーパーに買い物に行きますと、レジではお客さんと店員さんが向き合う対面式です。しかし、お客さんは無言ですし、店員さんはマニアル通りの対応しかしません。話しかけようものなら嫌な顔をされそうですし、後ろのお客さんからは「待っているんだから」とせかされそうです。たくさんの人がいるスーパーにも、

 あたたかい心の交流はないのかもしれません。

まるで自動販売機で買い物をしているような印象を受けることもあります。
 家などない峠の一本道を車で走っていて、歩いている人を見つけます。外はだんだん暗くなる時間帯で小雨も降っています。しかし、知り合いでもなければ「大変ですね。乗っていかれますか」と声をかけることもありません。まして、男性が女性に声をかければ不審者だと思われてしまいかねない時代です。
 「田舎に泊まろう」という番組があります。芸能人がスタッフを引き連れお泊まり交渉して民家に泊まろうという番組です。しかし、芸能人がテレビの収録で来るのではなく、突然見ず知らずの人間が泊めてくださいと来ても、泊めることはないでしょう。人と人との交流が徐々に失われてきているように感じますし、見ず知らずの人間が怖いと感じてしまう世の中なのかもしれません。
 人間関係が希薄になっているといわれるようになってずいぶん経ちます。それは

 人間関係の基本となる家族の絆が弱くなっているからだと思うのです。

 家族全員が揃う時間が一日に何分あるでしょうか。家族が何を考えているのか、手に取るように分かるでしょうか。竹野内豊さんと石田ゆり子さんが夫婦を演じている「家族」という、新しい連ドラが金曜日に放送されています。おじいちゃんやおばあちゃんのいない核家族で、夫婦とも仕事に翻弄されるなかでの子育てのお話しのようです。このドラマが象徴しているように現代の家族はバラバラになりかけているのかもしれません。私たちは今一度、家族のあり方について考えなければならない時期に来ているのかもしれませんね。

 
 現代人はあまりにも忙しい・・・続きは明日掲載します。ご覧ください。


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2006.10.30:hs-1119

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