甲子の大黒さま

▼心を鍛えるE

「心を鍛える@」から、ご覧ください。
 
 めんどくさいことで成り立っている生活から逃れることができないならば、向き合っていくしかありません。たとえば、つねにスポーツをしている人は自分の思い通りに体を動かすことができます。あとで筋肉痛に苦しむこともありません。それと同じように普段からめんどくさいと思うことや嫌だと思うことを、ためらわずに行っている人は自分の思い通りに心をコントロールできるようになるのかもしれません。私も含めて多くの人が、なんともしがたい自分の心に苦労するのは、普段から心の鍛錬をしていないからなのかもしれません。思慮深いことも人間の徳の一つなのですが、

 具体的な行動に臆病なことと思慮深いことは違うのかもしれません。

 私もめんどくさいという気持ちに負けて言うべきことを言えない、やるべきことをやれないという毎日の繰り返しです。心の弱さを実感させられます。自分の心が思い通りにならない、不自由な生活の毎日です。
 人間にとって大切なことほど毎日の積み重ねが必要です。まわりの人からの信頼にしろ、自分の目標に向かって進んでいくことにしろ、一朝一夕に得ることなどできません。自分の心をコントロールすることも簡単ではありません。現代は非常に効率が重視され、コツや裏技がもてはやされます。しかし、心を鍛えるためには日々自分の心と向き合って、具体的な実践と反省の繰り返ししかないのではないでしょうか。

 辛い時には「春の来ない冬はない」と信じて耐える強さを、幸せな時には感謝の心を忘れずに今を大切にできる強さを、自分の不平不満に埋没しないだけの強さを、自分を見失うことなく大切なものを守れるだけの強さを、生きていく強さを身につけたいものです。
 
 TOKIOの宙船の歌詞を借りるならば、自分の手でオールをこいでいくことが必要なのでしょう。毎日を楽しく充実して過ごすために、具体的な行動によって、自分の手で自分の人生を作っていきたいものです。
 長い連載をご覧いただき、ありがとうございました。

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2006.10.23:hs-1119

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