甲子の大黒さま

▼心を鍛えるC

 子育てとは一人前の大人に育てることです。昔は「子供は放っておいても育つ」と言われるほど、子供の立場は弱いものでした。働くことのできない半人前という扱いでした。だから早く大人になりたい、自分のできる仕事を頑張って認めてもらいたいと思いました。(注、私が勝手に思い描く古き良き時代の話しです)ところが、今の子供は小さな皇帝です。家族という側近に囲まれ何不自由のない環境で育ちます。しかし、

 それは子供にとって悲劇以外の何ものでもないのかもしれません。
 
 一生何不自由のない生活を約束されているのなら話は別なのですが、そうではありません。厳しい現実の世界に出て行かなければなりません。昔は子供の生活と大人の生活がつながっていました。自然に大人になることができたのです。しかし、今は大人の社会に出て行くことが、とても大変なことになっています。
 
 一日の生活のほとんどは、めんどくさいことや嫌なことばかりです。これから寒くなってくれば、朝布団から出たくなくなります。温かい布団の中でぬくぬくとしていたいものです。でも、起きなければなりません。毎日会社に通うのも嫌なことなのかもしれません。天気のいい日は公園でのんびりと昼寝でもしたくなります。でも、出勤しなければなりません。付き合いで飲みに行くのも気を使います。なじみの友達となじみの店で気兼ねなく騒ぎたいものです。でも、付き合いも大切です。挨拶するのも、上司の長い説教を聞くのも、せっかくの休みの日に地区の仕事をするのも、伴侶の愚痴を聞くのも、

 生活のほとんどは気乗りしないことで溢れています。

 
 自分のやりたいことを・・・続きはまた明日掲載します。ご覧ください。



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2006.10.21:hs-1119

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