甲子の大黒さま
▼本当の豊かさとはB
テレビで「銭金」という番組があります。貧乏自慢とでもいうのでしょうか、お金に捕らわれない生活をしている人を紹介している番組です。私は「こんな生活はできない」という軽蔑と「あの人のように自由に生きたい」という羨望を持って見たことがありました。実際、月十万円もあれば十分に生活していくことができるのかもしれません。銭金の出演者はそういう生活をしているのですから。しかし、普通は
「人並みの生活」というものを求めてしまいます。
人並みの生活というものが、どういうものなのか分かりません。ですが、お金に関して劣等感を抱きたくない、自分が貧乏だと思いたくないという思いが、毎日の仕事に私たちを駆り出しているのかもしれません。
もちろん、仕事を頑張ることが悪いことではありません。社会に出て一生懸命に働いていくことによって、私たちは多くのことを学び成長していくのですから。また、自分の大切な家族を守っていくためにも働くことは必要なことです。しかし、私は日本人は働く過ぎるのだと思います。過労死という言葉が出てくるほどに日本人は働いているのです。
疲れた心と体を癒すだけの、家族の絆を確認するだけの、自分が生きている意味を考えるだけの、ゆとりが日本人には欠けているのだと思います。
お金で幸せを買うことはできないと多くの人は分かっています。しかし、それが建前となってしまっているのです。「お金で幸せを買うことはできないと分かっていても、お金がなければ生活できないではないか」という本音があります。「お金があれば何でも買える」という迷言を吐いて、奈落の底に落ちたIT社長の姿を見ても、なかなかお金のことから離れられません。「必要な最低限のお金を」と思いながら、いつまでたっても最低限のお金にならないのが日本人の金銭感覚なのかもしれません。日本で生活していこうとすれば、どうしてもお金に左右されてしまいます。ですから、誰もがお金を求めなければなりません。
たとえば、あと五分で家を出なければならないという時に、友達が訪ねてくればどうしても素っ気ない対応になってしまいます。お昼休みに自分が千円しか持っておらず780円の定食を食べようかと思っているときに、同僚が財布を忘れてきたとしたら嫌な顔をしてしまいます。私たちは、つねに時間にもお金にも余裕を持てない生活をしているのかもしれません。
今の日本で生活していると・・・続きはまた明日、ご覧ください
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2006.10.03:hs-1119
[2006.10.03]
頑張ります (副さん)
[2006.10.03]
お久しぶりです (ゾロ)
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