甲子の大黒さま

▼無償の愛(コメントへの返信)

 ポワールさん、コメントありがとうございます。宮沢賢治は信仰の人でした。まずなにより、法華経(ほけきょう)の教えと自らの信仰を大切にした人です。そのために迫害を受けたこともありました。日蓮さんもそうです。島流しにされ、首をはねられそうになったこともありました。
 
 ミケランジェロの「最後の審判」という絵画にはキリストと聖者達が描かれていますが、その聖者達は自らが殺された拷問具を持っているのが印象的です。自分の命よりも信仰を大切にして生きたがゆえに、聖者となった人達です。
 宗教の教えと現実の生活には、どうしてもズレがあります。その狭間で苦しみながらも、自らの信仰に妥協しなかったのが宮沢賢治だったと思います。

 現実の話しになりますと、私も自分のしたいことを、わざわざもったいつけて誰かのためにと言ってしまうことがあります。人間の悪徳の一つでしょう。よく無償の愛といいますが、実際には難しいのでしょうね。ただの自己満足だったり、知らずにお礼の言葉や見返りを求めていることもあるでしょう。

 善行なのか偽善なのか、当の本人でも分からないのかもしれません。まして私たちは考えるよりも先に言葉や行動に移ってしまうことがよくあります。そのため後悔することが多いのかもしれませんね。
 
今日の目標
 じっくり考えて行動しましょう。
 
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2006.03.13:hs-1119

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