甲子の大黒さま

▼時間と共に

置賜三十三観音二十一番札所の写真です。二年前にベニガラという昔の染料を使って塗りなおしました。当初はなんだか落ちつかない色だったのですが、最近馴染んできたように感じます。
 
京都のお寺は木造建築です。装飾もあまりなく無骨にも見えるのですが、時間と共に風格が出てきて、今の荘厳なお堂になったのだと思います。時間が経てば経つほど、よくなっていく建築です。
 
現代の建物はお金をかけ、建てる人の見栄や欲を象徴しているように感じることがあります。そういった建物は完成した時が一番よくて、だんだんとさびれていきます。
 
人間も無理をすると、どうしても違和感が出るものです。時間と共に少しずつ、完成していくような人間になりたいものです。

今日の目標
 あなたの人生は、完成に向かっていると思いますか。考えてみましょう。

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2005.11.20:hs-1119

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