甲子(きのえね)の大黒さま

 現代人はあまりにも忙しい仕事に振り回されています。たとえば、お正月くらいは家族とゆっくり過ごしたいと思っても、正月から忙しい仕事もたくさんあります。お母さんはパート、子供さんはバイトという家族も多いのではないでしょうか。それだけ忙しく働かなければならないのです。1日24時間のうち、仕事と睡眠の時間を除けばどれだけの時間が残るのでしょうか。まして、残りの時間すべてを家族と過ごすことができるというわけでもありません。

 仕事と学校を優先するあまり家族と過ごす時間が犠牲になっているのかもしれません。
 
 また、やっと購入したマイホームやマンションも家族それぞれの部屋に区切られ隔離されています。家族みんなで過ごしている時間と各人が部屋で過ごしている時間では、どちらが長いでしょうか。アジアなどでは貧しい家に大家族で暮らしています。自分の部屋などありませんから、常に家族と一緒に暮らし話しをしています。日本人が忘れてしまったかもしれない家族のあたたかさを持っているようにも感じてしまいます。
 
 「最近の子供は何かおかしい」と言われるようになってじつは30年以上が経っています。おかしいといわれた世代の子供が親になり家庭を持っているわけです。おかしいというのは人間関係を上手く作れないことなのだそうです。では、どうしてなのかと考えますと、ちょうど高度成長期に入り忙しい仕事のために家族と過ごす時間が奪われた世代なのです。

 家族と過ごす時間が長ければ長いほど、あたたかい家族であればあるほど、豊かな人間性が育つのです。

 人間性というのは学校で学ぶものではなく、家庭で自然に芽生えるものなのです。日本人は心が貧しいといわれるのは家族で過ごす時間が短くなっているからなのかもしれません。
 
今の子供は物で・・・続きは明日掲載します。ご覧ください。
 


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