保育の目〜子どもの姿から〜

保育の目〜子どもの姿から〜
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 A男は、この日が誕生日だったが「2と4の日に誕生日するんだ」と教えてくれた。それを聞いたB男は「2と4じゃなくて、24でしょっ!」とA男の言い方を訂正する。それを聞いたA男はもう一度「24に誕生日するんだよ」と言い直して教師に教えにきた。

〜以前からB男は、比較的文字や数字に興味があり、A男は興味が強い方ではなかった。この事例では、B男が数字の読み方を知っていたため、「24」を「2と4」と言ったA男の言葉を直さずにはいられなかったのだろう。私(保育者)は、まずはA男の話(伝えたい内容)をじっくり聞くことを大切にしたいと考え、あえて数字の読み方を言い直したりはしなかった。しかし、B男に教えてもらったことで数字の読み方を知るきっかけとなった。大人が教えなくても、子ども同士でさまざまなことを学んでいくことを改めて感じた場面であった〜
 虫探しが大好きなA男、B男。見つけた虫をカップや押し車、バケツに入れては満足そう。家に持って帰りたいと訴える2人に「もし、自分がママやパパと離れ離れになって知らない場所に連れて行かれたらどう?」と話をしてみる。B男は私の言いたいことを察してか「逃がす!」と言い逃がしたが、A男は持って帰りたいという気持ちが強く、頑として逃がそうとせず虫を持って私のもとから逃げてしまう。
 その後、どうするのか離れた場所で見ていると、人があまりいない草むらで「・・・帰っていいよ」という言葉と共に虫を逃がしていた。持って帰りたい気持ちは山々だったと思うが、虫にも自分と同じようにパパやママがいることを知ってこのような行動に出たのではないかと思い、微笑ましい瞬間であった。
私達の保育の記録(自己評価)より、めぐみっこのステキなエピソードを
少しお届 けしたいと思います。
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