histoire

たとえば 僕のかけら集めて数えてみても
埋まらない空白だけが
白く ただ白く
残るだけだから


築くよりも早く
朽ちていく世界に
僕らは何を求めれば救われるというの

深い青したあなたにさえ
雲は陰るというのに
白か黒かさえ選ぶことができない僕らが
晴れるわけがなかったんだ

まるでひとつの模様みたい
同じものなんて存在しないの
何一つ 誰一人

ねぇ 少しだけ
荷物を詰め過ぎた気がしませんか
耐えきれないあなたの肩が
今も静かに震えてる

いつかはまっすぐだった僕らも
遠くに見える朝焼けにさえ
怯え 目蓋を閉じるから

2005.07.17:sasa:[メモ/詩ク]


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