<会員訪問プロジェクト> ストリートライフ・伊藤淳哉さん

<会員企業訪問>   H23.12.14   長谷川専任幹事と
1.会社名: ストリートライフ 
2. 業 種: 中古車販売
3. 会員名: 代表 伊藤 淳哉  s49.3.29生まれ  富谷町出身
  経歴:仙台商業卒 東京に遊びに行き、そのまま就職。溶接工等を経験。
     地元に戻り、2~3年は社名を持たず、個人で中古車販売を開始。紹介・口コミで繁盛。 欲しい車が宮城になく、買い付け(オークション)開始。

4.会社設立 H13(2000年)1.1 泉区松森に会社「ストリートライフ」設立
       H15 オートヒルズに2店目開業
       H19 仙台新港店に3店目開業
       H21 現在地(富谷町成田)に1店に集約に移転開業
       H22 異業種交流会「言わん会」設立し、代表者となる。2ケ月に1回80人出席。
5. 社員 10名 パート・アルバイト2名
6. 社名への思い  車も道が必要、人生も道を進むようなもの。
7.<企業理念>
われわれは素直な心で車と情報を磨き込む事から最新の価値を生み、車を通したお客様の幸せに貢献できる質高き中古車専門店を目指します。

ステキなクルマとステキな人生を歩む、そして共に成長することがストリートライフのテーマです。

<経営理念>
社員の物心両面の幸せを最大の価値とし、4つの資源(人・物・金・情報)の流れを止めることなく、自立した人材の育成を通して社員の目指す姿を実現する。

人材は、社会に役立ち、会社を伸ばす、自立した人材を育成する。
物は、長く有効に使うために、壊れたことを嘆くのではなく、どう使われたかを常に考える。
金銭は、自らの限界を知る尺度、お金に踊らされることなく、お金を躍らせる。
情報は、目指す未来のために有効な情報を収集し、共有する。
未来の目指す姿を行動の選択基準とする。
8. 社会貢献
・プロバスケット「仙台89ers」応援  ゴールドスポンサーから一般的支援者へ   
・車いすバスケット「宮城Max」応援  練習所の確保、遠征の手伝い、車の寄付
   オイル交換無料等も
9. 大震災
数千万円の損失。(仙台新港の車の流失、店舗の損壊、売上金の回収不能等)
自宅売却(資金の確保、従業員の生活資金の提供)(妻に無断だったため修復に3ケ月)
石巻のお客さんの送り迎え
ガソリン・食糧を新潟へ買い出しし無償提供
10.社員採用のポイント  自分の勘だけ。
「基準は社風に合うかどうか。」 溶接工時代、社風に合わず冷遇される。能力あっても社風に合わず、その人が不幸になってしまうのは避けたい。内で採用しなかったら、他でもっと幸せになれるのではと考える。
11.将来
ハワイ、アメリカへの社員旅行で見たクルマ屋にショックを受ける。車屋らしからぬ車屋。
利潤追求重視と自分の思いとのジレンマあり、自分の思いを実現するために、ここを誰かに引き継がせ、宮城県から出て、新しい事をしたい。
「皆にわらわれますが、最終的にはロサンジェルスでホットドッグ屋をやりたい。」
12.影響を受けた人・事
 (1)将来二人で会社を作ろうと誓っていた友人の自殺  必ず起業すると決意。
 (2)H12年ごろ  元倫理法人会会員のデイーラー社長 「自分だけ儲かってはだめだ」
            車屋の経験なくの開業で、一から指導を受ける。
 (3)藤田 和久さん H17年、売上順調だったワンマン経営に行き詰まり、売上激減。初めて話を初めから最後まで聞いていただいた。「人間が金を稼ぐのだ。金ではない。一緒に変えて行こう」と言われ、嬉しかった。H18年V字回復。

13.車のオークション
 東京、横浜、名古屋、大阪等で開催。1台10秒で決定。
 東京は毎週木曜日、世界1の規模で、1万3千~1万4千台が動く。
 200台くらいを下見する。20~30台を出展する。(2000万円買ったり、売ったり)
年が変わると売れる車が変わる。(新卒者が購入するため) 時期により売れる車が異なる。
買い付けは営業スタッフからの希望も考慮し、社長が決断する。
・若い人の車離れ対策として、「維持費が掛らないように」を重視し、オイル交換永久無料、タイヤ保管無料等を実施。
・1~3月が特に忙しい。5月までで年売り上げの65%売り上げる。
・ 社員用風呂が有る。 シャワーだけでもいいから汗を流して接客するように。


<レポート&感想>
訪問しての第一印象は、失礼ですが、中古屋さんらしからぬ中古屋さんでした。中庭のある、ゆったりとした展示場と大きいガラス面と白い壁で明るく、そして、アーチ型の社屋、まるでカフェかレストランのよう。社員さんの応対もしっかりとしていて、効率性や利潤追求重視に違和感を感じ、“無駄”と言われながらも、お客様・社員さんに喜んでいただけることを大切に考えているという伊藤社長の話を伺い、むベなるかなと納得しました。
前回のシャンパレスさんと共通するのが、社員さんを大切にする姿勢といかにお客さんに喜んでいただくかを大切にしていることです。その最たるものが東日本大震災時、自宅を売却し、社員さんに当面の生活資金を提供したり、2日に1度新潟までガソリンと食料を買い出しに行き、社員さんは勿論お客さんや一般の人にまで配られたとのこと。そんな伊藤社長も熱い思い、堅い決意と行動力で順調に実績を伸ばしましたが、天狗になり、ワンマン経営で生き詰まる経験をされています。そこで出会いがあり、気づき、励まされ、今があるとのこと。
効率・利潤追求という企業の大原則にジレンマを感じ、自分の思いを実現するためのビジョンを温めている伊藤社長の益々のご活躍を祈り、また、長谷川専任幹事と二人だけで聴くのはもったいないと思い、経営者モーシングセミナーでの講話をお願いし、帰途に就きました。
2012.01.17:hirorin:[会員情報]