10.30 ひろりん夜ゼミレポート

ひろりん夜ゼミvol.3 「リスクマネジメントとしてのクレーム対処法」

             アネスティ法律事務所 弁護士 勝田 亮さん(ひろりん会員)

 

近年、クレーム対応の複雑化・高度化が進んでおり、一筋縄ではいかない問題が多発している。

クレームを単なる実力不足と捉えたり、個人任せにすることは危険である。

クレーム対応の基本マニュアルを整備し、教育を行う必要がある。

 

基本的なフローは、次のとおりである。

1.その場で結論を出さない→口約束でも効力をもつ

2.明確な対応→「調査の上、後日連絡します」

3.記録を取る→「記録を残すため録音させていただきます」

4.相手の主張に正当な理由があるか調査する。

5.契約書などの書面とクレーム内容を照合する。

6.専門家の見解を聞く。

 

理由のないクレームと理由のあるクレームでは対応は異なる。

クレーム基準を超えた場合はクレーマーとして排除すること。

特に、「金銭ではクレームに蓋はできない」ということが印象に残った。

 

<クレーマーチェックリスト>

1.複数の部署にクレームをいう

2.「社長を出せ」と執拗に迫る

3.クレームの内容が変化する

4.長電話で拘束する

5.長時間拘束される

6.自宅に呼びつける

7.休日、深夜にかかわらず、すぐ来るように要求する

8.会社に乗り込んできて怒鳴り散らす

9.店頭に居座る

10.「誠意を見せろ」と繰り返す

11.慰謝料、迷惑料を請求する

12.新品との交換要求、全額返金を要求する

13.「一筆入れろ」「謝罪文を書け」「保証しrろ」

※「土下座しろ」は、ありませんでした!

 

2013.10.31:hirorin:[レポート]