12.25 ひろりんモーニングセミナーレポート

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ひろりん モーニングセミナー レポート
2012年12月25日(火) 仙台広瀬倫理法人会 会員
            ㈱モーガン 代表取締役
            今野 郁子 様
テーマ         『クリスマスのお菓子とパン』

 今朝のモーニングセミナーは実に楽しい時間を過ごさせていただきました。
お話をしてくれた、今野郁子さんは、木造の階段専門の会社の社長です。
「階段専門?」と初めは不思議に思いましたが、彼女のFacebookに時々乗せられる、工事中の階段の写真を見ると、それは素晴らしいものです。

 今まで「家」として見ていた構造物の中に、必ず存在する「階段」。確かに欧米の映画の中に出てくる建築物の階段は、それだけで存在感が有ります。それを専門に設計・施工する会社の女性社長、今野郁子さん。

その今野さんが何故「お菓子とパン」なのか。
今野さん曰く「7年くらい前に、突然の様に美味しいパンが食べたくなって、仙台中を探してみたが、結局どれも・・・・。」
それでは自分で作ってしまおう。普通の人は、こうした発想はなかなか出て来ませんが、流石は「階段専門」の会社を営む今野さん、さっそく行動に・・・・

 「フランスパンは材料が・・・」と始めたが、なかなか思うように行かない。研究し、作ってみる。必要な情報を、ネットで集める。自分のしていることをWeb上に載せて発信する。そうすることで、同様の事を思っている人たちと仮想空間で繋がり、情報を得る事が出来る。そうしているうちに、パンからお菓子。作る物、レパートリーも広がり、焼き菓子の方まで作っていくようになったのです。

 その「とても美味しいパン作り」を繰り返していくうち、彼女なりに得たもの、今野さんの想いは「会社を経営する人は、自分でパンを焼いてみる事ね。」だそうです。
パンは愛情を込めて造らないと、膨らまないそうです。「優しい気持ち」で焼いた時のパンは、「やさしい味」がするそうです。仕事もそうした面が有る。
私も「もの(お墓)」を造ってお客様に提供する仕事をしておりますので、その事がとても良く解ります。今野さんにしてみれば、「階段造り」も、「パン作り」も、同じ心でする仕事・作業なのでしょう。

 昨年の3月11日の大震災の時、今野さんのお宅は震災から3日後にはライフラインが整ったそうです。でも、周りの人たちは寒い中で、食べるものにも困っている。近所のスーパーには長蛇の列、それを見ていた今野さんの心の中で「何とかしたい。どうすれば・・・」、そう思ったそうです。
では自分に何が出来るのか?

「そうだ、パンを焼こう・・・・」
単純な発想の様に思いますが、それはそれで、行動に移すのはとても大変な事です。日本中に趣味でパンを造っておられる方は多く居られるでしょうが、自分でパンを焼いて支援に繋げようと言う発想は出てこないものです。

 そこで登場するのが「仙台ゾウ・プロジェクト」の面々。仙台広瀬倫理法人会、長谷川専任幹事をはじめとする精鋭が、被災地の復興支援の為に行動するときは、今野さんが必ず「ぱん」を焼いて、現地まで同行するのです。

 被災から少ししてはじめられた「泥だし」「家具の整理」などの、けっこう体にきつい作業の時、ゾウプロの参加メンバーは、今野さんのパンを昼食に食べることで、元気を取り戻すことが出来たようです。
また、被災地にパンを届けることもしたようです。それは、今も続いているようです。

 普通の家庭の台所で焼くパン。時間がかかります。ほとんど「寝ずの作業」だった様です。ほんと、ありがとうございます。
今でも、全国からパンの材料が今野さんの元に届いているそうです。
これからも、今野さんの活動は続きます。
我々も、そのお手伝いが出来ればと、思います。

奉仕・親睦委員長 米田 公男

2012.12.25:hirorin:[レポート]