柴田弘子｜菜々の会

春、夏、秋、冬。
あなたは、どの季節が好きですか？
人それぞれに違うと思います。

季節は時に
人の生活、人の気持ちに似ていると思います。
今は冬、そのものです。

外は真っ白な雪で何も見えないくらいです。
雪は人を幸福にも、不幸にもする物です。

夏の海も同じです。
楽しい海、淋しく悲しい海です。
秋の山も同じ、
秋の紅葉の素晴らしさ、
でも散る淋しさ、寒さ、暗さ、
そして春、
あたたかい春、
人は、
つらい冬を乗り終えて、春を待っている、
そう、
季節は人の人生そのものだと思います。

今のあなたは、どの季節なのでしょう。
春かな、夏かな、秋かな、冬かな、
みんな、色々な気持ちで生活しています。
毎日の生活の中で、
時に今
自分はどんな季節の中にいるのだろうと思うくらい、
分からないくらい、
時の流れを感じる事など出来ないくらい。

大変な毎日を暮らしている人もいると思います。
大変な時は特に分からないものです。

今は自分にとってどんな季節なのか、
広はいろんな四季を通して生きています。

大切な事は、
みんな、春、夏、秋、冬を感じ、
自分が求めている季節へと行こうと
努力している事です。
真っ暗な真冬の中に、
いつまでもいたいと思う人は、
普通はいません。

でも、時には、
暗い冬の中が良いと思う人もいるかもしれません。
多分その人の中で、
何か理由があるのだと思います。

本当に今、
世の中はめまぐるしく、
季節もあばれている気がします。
そんな時代の今、
私達は一つ一つの季節を
大切にしていきたいと思うのです。
春、夏、秋、冬の素晴らしい所を、
見失わないでほしいと思うのです。
毎日の暮らしの中で、
楽しい事ばかりではない毎日、
日々、
かえって辛い時、
苦しい時が多い毎日の生活。
でも、
みんなに同じ時があたえられるように、
季節も同じく、
みんなにまわって来る事を、
忘れずに痛いと思うのです。

今は冬、寒い冬、
でも、必ず、
あたたかい春は、
私達一人一人にやって来ます。

わけ隔たりのない、やさしい春が、
もうすぐそこまで来ています。

菜々の会　　柴田　弘子

「いずみ」より抜粋

農村生活研究グループ最上地方連絡協議会
第４０号（平成２２年度）

2011.09.05：hiroko-shi：count(2,944)：[メモ/コンテンツ]
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