町中の商店

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朝散歩をしていたら何気なく気になったのですが、地域に1つ2つ位小さな酒屋さんを見かけます。

中には独自に◯◯コンビニと名打って営業し、酒類だけでなく日用品や食品を置いているところもあります。

ゆっくり散歩でもしないと気づかない場所にひっそりあって、わざわざそこで買い物しようと思いません。

私なんかは品揃え豊富な量販店に行って買っちゃいます。

 

お客さん入ってるのかな~、経営成り立ってるのかな~と外側から考えていました。

 

そんな時に思い出した話です。

以前機会があってそういった商店でお茶飲みをさせて頂いていた際のことです。

お店の電話が鳴り、注文を受けているようです。

そして電話が終わった瞬間「吉田君ちょっと店番してて」と頼まれ、店主はあっという間に注文を受けた商品を持って外出してしまいました。

拍子抜けしながら30分位の店番でしたが、結局お客さんは1人も来ませんでした。

 

当時はなんとも思いませんでしたが、散歩して店を見て考えてたら、もしかして商品は同じでも商売をしている市場が違うのでは?と感じました。

私が見ているのは外側からで、町中の商店の競合は量販店という思い込み(確かにお客さんを奪われたのは事実)。

実は量販店とは競争せず、量販店へ出向かないお客様の市場へアプローチしているのでは。

お客さんにいかに来店してもらうかという市場ではなく、お客さんからいかに使ってもらうかの市場で商売をしている。

だから、やっていけてるのかなと・・・。

 

決して楽な経営ではないと思いますが、そんなお店が未だに町中にありますから、商売になっているのだと思います。

 

ただ、いよいよ課題は後継者ですね。

私が店番した商店も子供は継がないとのことでした・・・。

今後その市場はどうなるのでしょう・・・。

 

※写真は山形市の悠創の丘から散歩途中に撮影したものです。

2014.06.12:吉田博紀:[津々浦々]

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