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家づくりに手間を掛けるということ
私たちの作る無添加住宅では、接着剤の代わりに膠(にかわ)を使い、集成材には米のりを使います。塗装にはこめぬか、全て自然から取れるものです。
ただし、素材の安全性と共に、構造的な強度も同時に保たなければなりません。これがとても難しいのです。当然施工には様々な工夫を必要とされます。
しかし、そこに価値があると私たちは考えます。
戦前は、一つ一つの家は手間と時間を惜しまず作られていました。顔見知りの近所の大工さんや左官屋さんが長い時間を掛けて家づくりを行っていたのです。しかし、高度成長期に大量生産の住宅作りが求められ、手間や時間の掛からない方法が次々と開発されました。それがこのような結果をもたらしたのです。
家づくりに手間をかけること。それはこれからの家づくりに求められる重要なことなのではないでしょうか。
2009.10.19:
hashiba
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無添加住宅って何ですか?
『無添加』とは何でしょう?
それは『無駄なもの、余計なものが入っていない』ということ。
無添加住宅は、化学物質を使わない住宅づくりのことです。
住宅に使われている化学物質とは、建材の中に含まれる接着剤や塗料に含まれる有機化合物や石油化学製品のこと。
接着剤は空気中に化学物質を放散させながら強度を保ちます。放散された化学物質は、呼吸と共に体内に蓄積されます。それが化学物質過敏症やシックハウスを起こす原因になると言われています。
現在、千葉大学が中心となったケミレスタウンプロジェクトではシックハウス症候群対策として化学物質を一切使わない街づくりを行っています。実験棟として無添加住宅を建設し、実際に化学物質化敏症の方に暮らしてもらうことで学術的な証明をしようとしています。
しかし、現代社会は化学物質の恩恵に預かっているのも事実。化学接着剤は便利ですし、合板や集成材は一定の品質が保たれている。しかし、便利さや合理性だけを求めた結果がシックハウスを招きました。そういった物質を使わない家を建てたい、それが無添加住宅の理念です。
2009.10.19:
hashiba
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