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A.基本的に貼りません。最近は紙クロス等の商品が出てきて、ノンホルムアルデヒドの接着剤で貼れば大丈夫というような印象をうけたことがおありかもしれません。しかし、接着剤にはホルムアルデヒドが入ってなくても他の化学物質が入っているのです。それでは健康住宅ではありません。お施主さまのご要望とご理解があればクロスも対処します。

新築住宅に入ると特有の臭いで頭が痛くなる場合があります。

その臭いの元、それは化学合成された塗料や接着剤から揮発する化学物質。
その物質は体内に蓄積され、個人差はありますが一定量を超えると・・・・・・シックハウス症候群や化学物質過敏症になってしまうのです。

これらの病気と日々闘いながら生活している人は、今なお増え続け、日本全国で100万人程度の患者数に達しています。

本来健康に暮らすための住宅内で、健康を害する人が増えています。
このような事が起きている事に気づいてください。
他人事ではなく、あなたの身にいつ訪れるかもしれない危険を未然に防いでいただくために、
私たちが推奨する健康住宅の作り方をまとめた小冊子を作りました。




これを読んでいただくことによって、健康を害する化学物質や建材、それを使った家づくりの危険性を、シックハウスにならないための家づくりの情報を知っていただく事ができます。

この小冊子の内容を一部抜粋し、ご紹介いたします。

皆さんはモデルハウスの見学会や新築の家に遊びに行った経験があると思います。
敏感な方は「目がチカチカする」「喉が痛い」「頭痛がする」などの不快感を味わったことがあるのではないでしょうか。
その正体こそ、揮発性有機化合物(VOC=Volatile Organic Compound)と呼ばれている有機溶剤です。
 こうした化学物質によって引き起こされる健康障害のことを、一般的に「シックハウス症候群」と呼びます。
シックハウスは人によって症状は違いますが、誰もが発症する可能性があると言えます。
シックハウスが新築の場合だけに限らない理由は、化学物質は10年から15年もの間、ずっと継続的に出続けるという点です。
 近年では人工着色料など食品添加物として使用される化学物質については、直接口にするだけに消費者の関心も高まり、少しずつ規制が図られてきました。
しかし、シックハウスは1990年代に入ってからようやく認知されるようになったばかりで、研究が進むにつれて見えないところでますます脅威を及ぼしています。医療機関においても決定的な原因物質の特定に到っておらず、治療法も確立されていないのが現状です。
私たちはこうした環境のなかに暮らしているということを改めて自覚し、シックハウスが決して他人事ではないということを認識する必要があるのではないでしょうか。

※ 第1章「シックハウスと日本の住宅」より抜粋。

シックハウス症候群や化学物質過敏症。
これを防ぎ、健康な毎日を送る家をつくる。
建ててから手遅れになる前に、失敗しない家づくりに、この本を活用していただければ幸いです。








日本では、住宅が戦後猛烈な勢いで建設されましましたが、そのためには安くて、大量供給できて、施工しやすい建材の存在が不可欠でした。
そのため豊富な建材を工場生産できる土壌ができあがりました。
結果として、化学物質を大量に使用した建材が室内に溢れ、そこから放散される揮発性化学物質が私たちの身体に害を及ぼしはじめました。



住まいの建材などが出す揮発性化学物質を空気といっしょに吸い込んでしまい、それに身体が拒絶反応を起こす状態のことです。
目がチカチカする、頭が痛い、身体がだるい、吐き気がする、などの症状が現れます。



誰でもシックハウス症候群にかかる可能性はあります。
「今まで平気だったから大丈夫」と安心はできません。なぜかというと、誰でもある程度までなら許容できる範囲を持っているからです。
この許容範囲には個人差がありますが、この範囲を超えてしまうと症状が出てくるのです。



シックハウス症候群が更に進行すると、非常に恐ろしい「化学物質過敏症」という病気になります。
シックシックハウス症候群は化学物質過敏症の前段階なのです。

身体が化学物質に対してひどく敏感になります。
例えば香水、整髪料、芳香剤などにも反応してしまい、会議にさえ出席できなかったり、スーパーの売り場の匂いに気分が悪くなるなど、普通の生活すら送れなくなるほど恐ろしい病気です。

コスト優先、効率優先の化学建材を多用した家づくりが「シックハウス」を生み出したと言えるでしょう。
シックハウス症候群の原因のほとんどが接着剤に含まれる化学ノリだとわかってきました。
そこで「無添加住宅」では、化学ノリをいっさい使わずに家を建てることはできないかと長年研究を重ね、そしてついに、身体に良い無添加の家を完成させました。

無添加住宅は、木材の張り合わせなどに使うのり(糊)すべてを、手づくりの米のりにしています。昔の若い大工さんは、朝一番、飯を木板の上で竹ベラでこねるのが仕事だったそうです。実際に米のりの接着力はすごくあり、当社の実験でも木工用ボンドとほぼ同じ強度でした。同様に、パテは小麦粉と油でつくったものです。にかわは、動物の骨や皮を煮て精製してできるゼラチンです。にかわ=ゼラチン=コラーゲンなのをご存知でしょうか。現在では、食品や化粧品などに広く利用されていますが、昔は接着剤としても使われていました。にかわは高温では液状ですが低温では固形になる特性があり、それを活用するのです。米のりは接着するまでに1日以上かかりますが、にかわはたった5秒で接着できる、素晴らしい瞬間接着剤だったのです。窓枠の取り付けなどに大変重宝しています。

そのほか、和室の壁土は、ぎんなん草という海草を煮詰めてドロドロにしたものと、ふるいにかけて天日干しにした山土と、アサギ粘土を混ぜたものです。雰囲気のある緑がかった土色です。ぎんなん草を煮詰めた液が、ふのりなのです。ふのりは、接着力が弱く水に溶けやすいのが特徴で、障子にも使われていました。水に濡れるとたちまち溶けて容易に剥がせるのです。

このように、昔の人は自然の素材でつくる接着剤を使い分けていたことで、現代の私達が伝えていくべきであると思います。こうした接着剤で十分な接着効果と健康的な効果が期待出来るのですから。



もともと日本の住宅や建物の壁は、外壁も内壁も、土や漆喰(しっくい)で塗られていました。しっくいは、消石灰に麻スサやのり(ぎんなん草)などを混ぜた自然の塗装材です。化学式で表せば、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して、CaCO3の石灰岩という固いものになるのですから、しっくいは耐火性、耐久性も当然高く、古くから城や土蔵にも使われてきました。

このように合理的なのに、しっくいを代表とする温式工法は調合や現場での水塗りなど手間と時間がかかるために敬遠される傾向にありました。しかし、当社ではあらかじめ材料を調合したり、しっくいを塗った後に割れにくくするなど独自の工法を開発。無添加住宅では、外壁・内壁・天井と、ほぼ家の全体にわたってしっくいを使用しています。

外壁はあくまでも強く、内壁と天井は吸湿・放湿性に優れた特性で家の中の空気を浄化してくれます。しかもきめ細かい独特の質感。ビニールクロスでは得られない健康にあふれた住まいを、自然の生きた素材によって実現させています。

また最近になって、タバコの臭いやヤニの汚れなどもビニールクロスに比べて、付着しにくい特性を持っていることが分かってきました。



現在の日本の住宅に使用されている断熱材は、ロックウール・グラスウール・ウレタンフォーム・発泡スチロールなどが一般的です。この内ロックフォールとグラスウールは字の如く、石の綿とガラスの綿という意味で、ガラスや石材を高温で溶かし、細い針の集合体のようなものにして使われています。材料は天然素材なのですが、この細い針が飛散すると健康に良くないことは周知の事実です。ウレタンフォーム・発泡スチロールは、御承知のとおり燃やすと有害物質を放出します。

そこで、無添加住宅では、断熱材に天然素材の炭化コルクを選びました。その炭化コルクはポルトガルで生産されています。ワインのコルクを作成した残りを炭にしたものです。炭化する時に材木の樹脂が出てきて大きなかたまりとなり、それをスライスしたのが炭化コルクなのです。いわば炭ですから、空気の浄化・調湿などプラス効果も絶大です。昔、ヨーロッパの潜水艦の断熱材にも使われていたそうです。木を伐採せず、ポルトガルの太陽と雨が育ててくれるコルク。

体に良く、生産は太陽と雨、このようなエコロジーな材料の話がいっぱいつまっているのが、無添加住宅です。


現在の住宅の防腐・防蟻・防カビ材が健康に及ぼす影響は、かなり大きいと思われます。なぜなら、虫が嫌うもの、カビが嫌うもの、それを化学物質で製造しているからです。虫が死ぬ化学物質が、人体に良いはずはありません。畳の下に防虫シート、抗菌シート、そして抗菌フロアー。家の中には企業が商品化した化学素材があふれかえります。逆に言えば、企業は己の利益のために化学物質を売りまくっているのです。はたして自然素材で、防腐・防蟻ができないのでしょうか。

自然界には、植物自身が虫、鳥、カビなどから身を守るための「技」を持ったものが数多く存在します。たとえば、楠(くすのき)いわゆる樟脳(しょうのう)、馬酔木(あせび)などは、昔から殺虫剤として利用されていました。そして、「かきしぶ」をつくる渋柿(しぶがき)。かきしぶは、昔、鳥居の防腐、投網の防腐に広く使用されていました。その他多くの野生植物には、さまざまな効能があります。


近年、屋根材といえば、人工スレートが主流です。この材料はセメントと石綿です。石綿はアスベストではないのですが、両方とも構造的にはよく似ていますので、体にいいはずがないと思われます。そこで、天然素材の屋根ができないものかと国内外で探しました。

スペインとフランスの間にアンドーラという国があります。ピレネー山脈の高地に位置する自然に恵まれた環境と、豊富な天然粘板岩が産出する地方ゆえに、現地の家の屋根がすべて天然石で葺かれているのです。しかも築後300年経った家でもまったく美観を損なわず存在し続けるのを見て、「これだ」と思い、日本で石を葺いてみたのです。試行錯誤を繰り返し、釘で止めるのではなく、石を引っかける独自の工法を考えだし、これにより、石葺きを可能にしました。しかも石葺きのすき間を利用して、屋根部の熱を自然の風力で自然換気することで従来の屋根以外上の涼しさを実現。さらに、天然石だから一切メンテナンス不要です。それが当社製の省エネ屋根システム[クールーフ]です。


自然な美しさと耐久性を兼ね備える天然玄昌石を使用しているので、生産するのに二酸化炭素を排出せず、再利用ができ、残材は土の中へ戻せる。こんなエコロジーな材料を使って、親子代々にわたり再利用していけば、使い捨て日本を変えていけるかもしれません。

私は古い友人の家に数年かぶりに訪ねる機会がありました。
その友人の小学生になる愛息子が真っ赤な顔をして加湿吸入器に向かっていました。

話を聞くと、その少年は小さな頃から重度のアトピーと喘息に長い間苦しめられているという事でした。
食べる物も制限されて、特に化学物質に強く反応してしまうということで、身の回りの物にも気をつけなければならない程。
すると友人から家の壁紙などの建材にもアレルギー反応を起こしてしまう!ときいて私は家を建てる仕事をしている者として肩身の狭い思いがしました。

シックハウスの問題は新聞・テレビ等で知ってはいましたが、今まで私自信その事に対してあまり気にもしていませんでしたし、この少年に出会わなければ今後も気づく事はなかったと思います。
そのとき私は健気に加湿吸入器に向かう少年に誓いました。
君たちアレルギーに苦しむ子供たちの為に自然素材を使った無添加住宅を造ろうと。
しかも若い子育て世代の人たちでも買える安い価格でと...。


日本の住宅には塗料や接着剤に使われるトルエンやキシレンなどの有機溶剤、ビニールクロスの可塑剤、合板に染み込ませた防腐剤、畳の防虫剤など実に多様な化学物質が使われています。

「無添加住宅」は、シックハウスの原因といわれるこうした化学物質を一切使わない天然素材の家なのです。たとえば、接着剤は化学棚の代役として米糊や膠(にかわ)を使用。防虫、防錆には化学物質の代わりに柿渋や塩を使っています。また、ビニールクロスに代わる内装素材としてオリジナル漆喰(しっくい)を開発するなど、極限まで自然素材にこだわりました。

すでに「無添加住宅」や無添加仕様のリフォームによって、シックハウスの症状が改善されたという報告も相次いでいます。化学物質を使わない究極の健康住宅「無添加住宅」をぜひ体験してみてください。