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時代が求めた、漆くい壁
今回は漆くい壁のお話です。
漆くいには既存の建材にはない優れた特性があるのをご存知ですか?・・・
漆くいの壁と言えばすぐに思い出すのが、お城や蔵ですね。
外敵から財産や命を守るため、火に強い漆くいが使われたのです。
しかし、桃山時代以前、漆くいは高価なものでした。
なぜなら割れにくくするためのつなぎに、
高価な米を使ったのりが必要だったからです。
その後、安価な海藻のりの発見があり、
漆くい壁は築城ブームと共に発展を遂げました。
しかし昭和の高度成長につれ、新建材やビニルクロスなどの工業製品におされて
すっかり衰退してしまいました。
ここ数年、健康や地球環境に配慮して
天然素材の壁が俄然見直されてきています。
新建材やビニルクロスは、燃えると325℃をピークにダイオキシン等の有害物質を発生します。
それに対して漆くいの成分は、石灰岩と同じなので燃えることはないのです。
その他にも漆くいには、カビに強い、吸湿性と放湿性に優れている、
室内の空気を浄化してくれる等の様々な特性があります。
明日につづく・・・
2009.09.16:
hashiba
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