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▼家づくりに手間を掛けるということ

私たちの作る無添加住宅では、接着剤の代わりに膠(にかわ)を使い、集成材には米のりを使います。塗装にはこめぬか、全て自然から取れるものです。

ただし、素材の安全性と共に、構造的な強度も同時に保たなければなりません。これがとても難しいのです。当然施工には様々な工夫を必要とされます。

しかし、そこに価値があると私たちは考えます。

戦前は、一つ一つの家は手間と時間を惜しまず作られていました。顔見知りの近所の大工さんや左官屋さんが長い時間を掛けて家づくりを行っていたのです。しかし、高度成長期に大量生産の住宅作りが求められ、手間や時間の掛からない方法が次々と開発されました。それがこのような結果をもたらしたのです。

家づくりに手間をかけること。それはこれからの家づくりに求められる重要なことなのではないでしょうか。

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2009.10.19:hashiba

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