11月に3週間の実習がありました。
私が一番印象に残っていることは、全身清拭実施後に患者さんから「あんた、上手だったよ」と言っていただけたことです。
私が受け持たせていただいた患者さんは、低栄養状態で長期臥床となっていて、ほとんどの日常生活動作に援助が必要な患者さんでした。私は、全身清拭と寝衣交換の介助に看護師さんと入らせてもらったのですが、寝衣交換が下手で、服を着させるのに手間取ってしまい、「寒い、寒い」と患者さんに肌寒さを感じさせてしまいました。
実施後に猛反省して落ちこんでいたところに、患者さんの「上手だった」との一言がとても心にしみわたりました。実習に悩んで、疲れ切って、病んでいた心に暖かい光が差し込みました。この一言が、「実習を頑張って看護師になり、さらなる恩返しができる人になろう」と決意した瞬間でありました。
私は、技術もなく知識もなく、性格もよくなくて、看護師に向いているとは全く思えないのですが、こんな私にも優しい言葉をかけてくださった患者さんや、丁寧にご指導していただいた看護師さんに恩返しができるよう、精一杯これからも頑張っていきたいと思います。
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