みやぎ商工会主催の表題の見学ツアーがあり、参加してきました。
富岡町にあるその施設は、かつてはPR館だったところ。
東京電力の職員さんが丁寧な説明をしてくださり、有意義な見学会でした。
資料館ではビデオによる説明と担当者によるを受け、その後、スマホも
貴重品も全部置いて、廃炉建屋まで80mのところにある展望デッキへ。
申込時点でかなり詳細な個人情報の開示が求められるなど、厳格な事前審
査があり、もちろん当日も厳重なチェックを経ての構内入場です。
構内では毎日4,000人~5,000人の作業員が様々な作業を行っているという
ことで、場内はとても動きが活発でした。
一番興味があったのは汚染水。保存タンクに貯めた汚染水は、アルプスと
呼ばれる処理施設でトリチウム以外の放射性物質は完全に取り除かれます。
トリチウムに関しては、基準値以内のものを更に700倍に希釈して、沖合1㎞
のところから放出しているとのこと。
まあ、このあたりの知識は調べればわかることでしょうが、やはり現地で
説明を聞くと、頭に入ってきます。
この作業によって、今年すでにタンク14基(1基1000?)が空になり、更に
7基ほど空になる見込みとのことでした。
水素爆発した1号機と3号機、ベントという壁が外れて水素爆発を免れた
2号機が肉眼でもハッキリ見ることができました。
トータルで2時間ほど構内で見学させていただきましたが、浴びた放射線量
の総計が0.1マイクロシーベルト。歯科検診でX線撮影する時の被ばく量と
同じ程度、ということでした。
なかなか個人では見れないし、感じられないこの原発事故のその後を
詳しい説明と共に確認できたことは、他人事ではなく自分事として捉えたい
という思いにフィットして、とても良い体験となりました。

















