羽田設計事務所

HaDA Sekkei
羽田設計事務所

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1980 トヨタカローラ山形 トレーニングセンター
1980 南陽市庁舎
1980 大蔵村立赤松小学校
1980 荘内銀行 天童中央支店
1980 上山市立南中学校
1980 山交ハイヤー株式会社 本社社屋
1980 山形市立滝山小学校 校舎
1980 碁点レクリエーションセンター  
1980 皆瀬村運動広場  
1980 歌懸稲荷神社 社宅  
1980 M邸  
1980 I邸
1979 白田写真館  
1979 日本ミリポア工業(株)米沢工場  
1979 新野電子(株)  
1979 新野産婦人科医院  
1979 沼沢井出病院  
1979 山交整備(株)  
1979 山形市総合福祉センター  
1979 山形県労働金庫 山形北支店  
1979 山形県第一信用組合  
1979 山形ナショナル 酒田営業所  
1979 山形いすず 寒河江営業所  
1979 山の家  
1979 寒河江市市民体育館  
1978 日米商事 深町給油所  
1978 大蔵村立肘折小学校体育館  
1978 大蔵村立中央公民館  
1978 小安幼児プール  
1978 山辺町立山辺小学校校舎  
1978 山形市立滝山小学校校舎  
1978 山形市立蔵王第一小学校屋内運動場  
1978 山形いすず寒河江営業所  
1978 喜久屋旅館増築  
1978 寒河江ダム周辺振興管理センター  
1978 皆瀬幼児プール  
1978 ヤマケン 秋田営業所  
1978 S邸  
1977 保養所むつみ荘  
1977 大蔵村立肘折小学校  
1977 新和ボーリング事務所  
1977 山形交通本社ビル  
1977 山形県労働金庫新庄支店  
1977 山形県営野球場  
1977 山形県ニットセンター  
1977 山形トヨタ大の目営業所  
1977 最上町町民体育館  
1977 寒河江市民プール  
1977 S邸  
1976 天元台レストハウス  
1976 蔵王ドライブイン  
1976 山形市立蔵王第一小学校  
1976 山形県自治会館  
1976 香月堂  
1976 吉本旅館改築  
1976 S邸  
1976 (株)みちのく企業駅前貸し店舗  
1975 石巻屋商店  
1975 山形市立第九中学校屋内運動場  
1975 三沢商店  
1975 最上町立瀬見公民館  
1975 皆瀬村幼稚園  
1975 トヨタカローラ山形 米沢営業所  
1974 日米商事 長井給油所  
1974 大蔵村立沼台小中学校  
1974 千足屋 米沢第二営業所  
1974 山交 坊平高原ロッジ  
1974 山形トヨタ 南陽営業所  
1974 (株)須山商店  
1973 大蔵村立沼台小学校屋内運動場  
1973 荘内銀行 北町支店  
1973 新和調査設計事務所  
1973 商工中金酒田事務所  
1973 山形市立第九中学校  
1973 山形交通 長井出張所  
1973 山形県教育センター  
1973 山形県遺族会事務所  
1973 山形いすず 米沢営業所  
1973 最上町庁舎  
1973 高畠町立亀岡小学校  
1973 高畠町営体育館  
1973 県立新庄農業高校自営者養成寄宿舎  
1973 吉井屋商事株式会社  
1973 O邸  
1973 N邸  
1972 日米商事 双月給油所  
1972 渡辺外科医院  
1972 大蔵中学校屋内運動場
1972 最上コミュニティーセンター  
1972 佐藤商店  
1972 高畠町立屋代小学校屋内運動場  
1972 県立村山農業高校寮  
1972 寒河江消防庁舎  
1972 寒河江市立国保病院  
1972 寒河江市民会館  
1972 皆瀬村給食センター  
1972 皆瀬総合センタープール  
1972 カローラ山形 長井営業所  
1972 U邸  
1972 N邸  
1971 米沢商工会議所会館  
1971 日米商事 駅前給油所  
1971 日米プラザ 青田  
1971 南陽市立宮内小学校  
1971 東海林アパート  
1971 大蔵中学校  
1971 大蔵村保養センター  
1971 山形県消防学校
1971 佐藤商店
1971 ヤマコーボウルタカハタ
1971 ヤマコーボウルオグニ
1971 M邸
1971 K邸


私たちは、去りゆくものが約束された土地への旅を無事にと、よりよく祈ることができる“美しい環境”をつくりたいと希いました。

寡黙な建築
私たちの提案する天童市斎場は、微妙ではかない光が支配する世界です。ここでは最近の斎場にみられる過剰な表現を避け、やわらかく透過された光と、土、石、木、水の、素材のみが語りかけてくる簡潔な建築手法を採っています。かつての民家が持っていた、陰影豊かで濃密な空間が初源的なイメージです。簡素な建築がもつ、美しい空間と静かな時間が織りなす世界を実現したいと考えました。ここで提案する建築は、日常とかけ離れた装飾の世界よりも、永遠の巡礼の旅に出る、去りゆくものへの想いが浮き彫りになるような、寡黙でシンプルな空間です。


所在地  山形県鶴岡市
敷地面積 12,605.0平方メートル
建築面積 2,655.0平方メートル
延床面積 2,845.0平方メートル
構造規模 RC造、地下1階、地上2階

主な外部仕上げ 
屋根/アスファルト防水 
外壁/ガラスカーテンウォール、
   コンクリート打放し
   フッ素樹脂クリアー塗装
   (ボンフロンAC
   カラークリアードライ工法)
建具/アルミカーテンウォール、
   アルミサッシ、ステンレスサッシ

主な内部仕上げ 
ロビー 
 床/花崗岩ジェットバーナー仕上 
 壁/コンクリート打放し
   フッ素樹脂クリアー塗装 
 天井/岩綿吸音板
屋内プール 
 床/ノンスリッププール用セラミックタイル 
 壁/コンクリート内放しアクリル塗装
 天井/耐湿岩綿吸音板(Tライナー工法)
    トレーニングルーム 
 床/カバザクラフローリング 
 壁/コンクリート
   内放しフッ素樹脂クリアー塗装、
   コンパネPBJ2重貼EP塗装 
 天井/岩綿吸音板
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MESSAGE
風景の構想力 街並み
future SITE 1998年5月号

 現代の都市や建築を作り出している空間の原理は、ヨーロッパを中心とする近代産業社会の成立と密接に関連づけられる。近代的な都市計画や建築は、つねに、産業社会の新しい権力の要請を受け入れてきた。そのためには空間を均質化する必要があった。均質化することによってはじめて、捜査がより容易になったからである。日本では明治期に近代化を受け入れて以来、かつての都市がもっていた、長い時間の中で醸し出された、場所や空間の濃密な意味が次第に剥ぎ取られてきた。特に戦後は、効率優先の経済合理主義に従って、機能的で操作可能な、無機質な空間に急速に置き換えられた。その結果、現在見られるような個性のない画一的な都市ができた。

 産業社会が登場する以前のヨーロッパの都市は、絶対的権力者によって支配され、「権力の空間化」が目に見える形で空間に翻訳されていた。都市は権力者の意思や、世界観を表すと同時に、美意識の顕現の場であった。またそれを誇りにもしてきた。そのような支配関係と欲望で作られたことを脇に置いて、パリやウィーンの街並みや景観の統一的な美しさを、私たち日本人は礼賛してきた。

 しかし最近、古典的な均整感を持ったヨーロッパの都市美だけを模範にし、日本の都市の現状を批判するか、あるいは無関心を装うだけでは、問題の解決にならないことに、ようやく気づき始めた。長い間放置されてきた、近代化によってもたらされた混乱を、日本固有の文化のなかで調停し、融合させる動きが、ようやく端緒につき始めたといってよい。この山形でも景観や街並みに対する関心が、このところ急速に高まりつつあるのはその流れであろう。衣食足りて礼節を気にし始めたというところだろうか。絶対権力者のいない、デモクラシーという現代の制度のなかでは、新しい規範を必要とする難しい仕事だ。景観をコントロールし、どこまで多様性をもった調和が実現できるか、今生きている世代の軽重が問われていると言ってよい。

 一方、七十年代の始め頃から、歴史的な街並みや建造物の保存運動が盛んになり、妻龍や馬龍の宿場町の保存や、倉敷アイビースクエアのように、紡績工場をホテルとして保存活用されたことをきっかけとして、伝統的な街並みや建造物を評価し再生利用する動きが始まった。全国各地に広まったこの運動は、ある一定の成果を収めてきたのは事実である。しかし、文化財としての価値が広く認められ、文化財保護委員会のお墨付きを得られた、ごくごく少数の街並みや建物を除けば、大半は無惨にも壊され、捨てられてきたのが現実である。もっともっと多くの建物が残されるべきであった。現在、山形では江戸や明治どころか、昭和戦前の建物すら風前の灯となりつつある。このまま進めば、やがて、歴史をとどめる手掛かりのほとんどない、過去の記憶を失ったような街ができる危険がある。江戸から明治、大正、昭和、それに平成とつながる、街並みや建物だけでなく、自然を含めた風景を、どのような形で継承し未来に繋げていくか、関心をもつ人は少数ではないはずである。ながい間、スクラップアンドビルドを繰り返してきた結果、歴史の厚みとは無縁な、奥行きや壁のないぺらぺらな街になりつつあることを危惧する。

 つい最近、山形市の老舗旅館、後藤又兵衛旅館の解体を巡る動きも、まさにその事を予感させる象徴的な出来事であった。旅館が廃業した後、建物が壊されることに反対する運動が起こった。保存活用のために移築などの様々な意見やアイデアが出され、一時は、部分的ではあるが保存活用される可能性も見え隠れはしたが、実際は跡形もなくごみとなってしまうことになった。この保存運動に多少なりともかかわりを持った人間の一人としては、残念な結果である。ごく一部でも残す意思さえあれば、わずかな金で残せる可能性は十分にあったと思う。それにしても、三百五十年の歴史を持ち、住時を偲ばせるまとまった景観をもつ、数少ない建造物の一つが消失してしまうことは、悔いが残る。町の歴史をとどめる建造物がつくりだす景観は公共財である。なにがしかの形でも残そうという努力が、関係者の間であってよかったはずである。登録文化財の一時調査にも上り、その十分な価値を備えながら、山形の歴史を物語る建物がまた一つ消えてしまう。

 都市計画が専門の東北芸術工科大学の高野公男教授によると、山形は戦災に遭わなかった町の割には、歴史をとどめる街並みや建造物が少ないそうである。それはいったい何を物語っているのだろうか。街づくりとは、歩道をきれいなタイルで舗装したり、電柱を地中化することだけではない。いわんや、登録文化財としての価値をもった建物をみすみす壊してしまうことではないはずである。町の歴史を語る建物を大切に保存し、その記憶を語り継ぎながら、その中で生き続けるいのちを永く後世に伝え、人々との豊かな交感を生み出すことは、大切な仕事である。私達はスクラップアンドビルドを安易に繰り返した過去を率直に反省する必要がある。今日こそ、均質で匿名性を持った空間を、意味ある場所に変え、深い壁と奥行きを感じさせる、豊かな表情を持つ風景を作り上げることが求められている。そのためには、先人たちの暮らしぶりや歴史を物語る家並みが、日頃から丹念に保存され、大切に利用される気運を、盛り上げていくことは大切であると考える。街の至る所に、これらの建物が散りばめられることで、新しく作られる建物も、やがて深い配慮を持って作られ、慎みのある表情に変えていく責任が私たちにはある。

 現代に生きる人々は、インターネットに代表されるメディアによって、住む場所を選ばないライフスタイルになりつつある。だから、現実に生きている都市に関心がないという人たちもいる。しかし、そうした仮想現実的な体験が増えれば増えるほど、自然の光とか空気や風、それに目の前に広がる景色や景観といった、体で直接体験しうる空間の質がかえって、大切になってくるはずである。かつての世代までが生きた、あの濃密なまでの共同体的空間とはちがった、この現実に体験しうる都市や、建築を豊かな風景として後世に伝えるためにも、私たち世代の構想力が問われている。


所在地  山形県山形市
所要用途 特別養護老人ホーム
敷地面積 15,045.0平方メートル
建築面積 5,643.6平方メートル
延床面積 5,518.1平方メートル
構造規模 RC造、S造、W造、平屋建、地下1階、地上2階

主な外部仕上げ 
屋根/亜鉛合金版 
段葺 外壁/アクリル樹脂吹付、フッ素樹脂着色クリア吹付
   建具/木製建具、アルミ建具

主な内部仕上げ 
多目的室 
 床/フローリング貼(ナラ) 
 壁/トラバーチン水磨、ナラ練付パネル
 天井/GB-R+AEP 
居間・食堂 
 床/コルクタイル貼 
 壁/アクリル樹脂吹付 
 天井/米松縁甲板貼
居室 
 床/コルクタイル貼 
 壁/ビニールクロス貼 
 天井/ビニールクロス貼
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所在地  山形県山形市
主要用途 テレビ局
敷地面積 3977.12平方メートル
建築面積 989.01平方メートル
延床面積 1688.90平方メートル
構造規模 S造,地上2階

主な外部仕上げ 
屋根/アスファルト防水 砂付ルーフィング仕上
外壁/押出成形セメント板の上75角磁器タイル貼
   ガルバリウム鋼板スパンドレル貼
外構/透水性アスファルト舗装仕上 
建具/アルミサッシ,アルミカーテンウォール,スチールドア

主な内部仕上げ 
エントランスホール 
 床/フローリング 
 壁/PBJの上クロス下地塗装仕上 
 天井/岩綿吸音板 
報道事務室 
 床/ビニールタイル 
 壁/PBJ下地塗装仕上 
 天井/岩綿吸音板 
役員・応接室 
 床/カーペットタイル貼 
 壁/PBJ下地ビニールクロス貼 
 天井/岩綿吸音板


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