私のお勧め本NO-4

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今回お勧めする本は、『星降る震災の夜に』著者 国立病院仙台医療センター精神科部長 岡崎伸郎先生の本です。

来月の3月11日で5年となる『東日本大震災』、当時の精神科医としての状況を書き続けた日誌的内容です。

内容は、災害当日の夜、停電で世の中が真っ暗中、スクーターで帰宅時夜空の星の輝きをよそ見していると、道路状況が分からず転倒した事や、

奥様の実母様が第六感を生かし、津波被害から逃れる事が出来た内容などが記載されています。

第六感とは、・・・戦後を経験している・・・母親の強さを言っています。

精神科医としては、震災時より日にちが経つにつれて、患者が増え忙しさが増してきている様子を書いています。

奥様のボランティア活動、そして家族と親姉妹への心配や気遣い等が書かれています。

患者への医師としての対応、他県からの医師団応援の連携も記載してあります。

本人の気持ちの拠り所は、自宅そして『バッカス』での一時も書かれています。

その他、津波に対する歴史、原子炉等に関する考え、以前勤めていた福島県にある小高赤坂病院への思い等が書かれています。

小高赤坂病院は、福島原発の避難区域内にある病院です。その病院への苦しく、悲しい思いが書かれています。

地元県民でも解らない津波に関する歴史等、内容も勉強が出来ました。

あとがきには、面と向かって言えない家族『奥様と息子』への感謝の言葉が非常に感激しました。

来月で5年の月日が経ちます。復旧から復興へのバトンになりますが、現状はどうでしょうか・・・?。些か不安に思える今日この頃です。

追伸、2014年12月16日に私がお勧め本で紹介した本も、国立病院仙台医療センター麻酔科医長 川村隆枝先生の本です。

映画化『救いたい』原案者です。

皆さんも『東日本大震災』を5年目を迎えるにあたり、今一度考えてみては如何でしょうか。
2016.02.18:h_kato:[コンテンツ]

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