ごま蔵 狸森店
▼とあるラーメン屋の話
んっ、こんなところにラーメン屋が・・・入ってみよう。
「いらっしゃい!」大きく低い声が店内に響いた。
懐かしい感じがするなぁ、昔を思い出す雰囲気だ。
おやじ 「お客さん、なんにする?」
客   「そうだなぁ、このごまの入ったやつを、大盛で!」
おやじ 「え〜大盛? お客さん、代わりにご飯にしてみないか?」
客   「ごはんかぁ?」
おやじ 「とっておきの食べ方があるからよ。」
客   「じゃあ、それで。」
おやじ 「あいよ。」
    しばらくして、おやじがごまを持ってきた。
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おやじ 「このごまをすって待ってな。ただ、すりすぎるなよ。
     半分割れてるくらいがうまいんだ。」
    ごまをすりすり・・・ああ待ち遠しい。
客   「おやじぃ・・・この一日一善卵ってなに?」
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おやじ 「なぁに、ただのゆで卵だ。
     気持ちばかりだけど卵代を寄付しててな、
     それで一日一善なんだ。」
客   「へぇ、卵を食べて一日一善かぁ、一個もらおぅかな。
     お金はこの瓶に入れるんだよね。」
    チャリン!・・・コンコン・・・パリッパリッ・・・んんっ・・・
客   「おやじぃ・・・このゆで卵すごくむきづらいんだけど。
     むきやすいゆで方教えようか?」
おやじ 「お客さん知らないのかい、新鮮な卵ほどむきづらいって。
     そこにある豆知識読んでみな、賢くなるぞ!」
客   「ホンとにぃ?・・・これだな・・・へぇ、知らなかった。
     勉強になるなぁ。」
    おっ、ラーメンがきたぞ!
おやじ 「お待ちどぉ!豪快にまぜてから喰ってくれ。」
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客   「いただきま〜す。」
おやじ 「おっと、ごまはまだ入れるな。
     最初にスープを一口、ぐぐっと飲み、麺を喰う!
     それから、すったごまを少しずつ好みで入れるんだ。」
    レンゲでゴクっ・・・麺をズズッ・・・ごまをササッ・・・
    『うん、うまい!』
客   「おやじぃ・・・この山椒はなんに入れるの?」
おやじ 「おお、味噌には山椒、
     醤油・塩には自家製具入りラー油があうんだ!
     ラー油は具も一緒に入れるとうまいぞぉ!」
客   「へぇ、じゃあ試してみようかな。これを入れてと・・・
    『あっ、うまい!』また違った味だぁ!」
おやじ 「だろ。」
客   「おやじぃ・・・ご飯は?」
おやじ 「そんなに慌てるなって、まず麺を喰ってからだ。
     うちの麺はごまを食べて育ったニワトリの全卵を練りこんだ
     特製麺だからよ、早く喰わねぇとのびちまうぞ!」
    ズズッ・・・ズズッ・・・フーッ・・・
客   「食べ終わったよ。」
おやじ 「よし、そしたらこのご飯を丼にぶち込むんだ。
     うちの濃厚なスープはおじやにすると最高にうまいんだ!
     喰ってみろ。」
客   「ホントにぃ?・・・『うっ、うまい!』これもいける!」
おやじ 「だろ、食い終わった後は、べっこう飴もなめてくれよ。」
客   「これにもごまが入ってるんだ。」
おやじ 「ああ、うちの特製だからな。ごまはいいぞ!
     いっぱいたべりゃ、ああ健康!
     これこそごまのごまパワー!ってな」
客   「ごちそうさま。今度は友達もつれてくるよ。」
おやじ 「おぅ、大勢できてくれ、待ってるからよ!」
→【ごま蔵】店舗の紹介
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2007.09.05:goma-muji
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