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Shocking SHOCK 2/13 in 帝国劇場


子供を産んでから、ずーっと、ずーっと観に行けなくて涙をのんでいた、
光ちゃんの舞台「SHOCK」。

「SHOCK」の前身ともいえる「MASK」を観に行ったのは何年前だったかしら?

さて、「SHOCK」。
(今回からリニューアルして「Shocking SHOCK」ですが。)
おおまかなストーリー展開は「MASK」時代からかわらないものの、
さすがに再演を重ねた作品。
そのレベルアップぶりに正直驚いた。

フライングひとつとっても、それがはっきりわかる。
私の子育て中の数年の間に導入され(笑)、あっという間に
ジャニーズ=フライングと言えるほどに定着した演出。
ホンモノを観るのは初めてだったけれど、期待どおり、いや、期待以上の
見応えで、観せることへのこだわりがビシビシ伝わってくる。

初「SHOCK」なもので、どうしても「MASK」と比較した見方になって
しまうんだけれど、光ちゃんの歌、セリフまわしが圧倒的にうまく
なっているのがうれしい。

光ちゃんファンの皆さんに怒られるかもしれないけれど、
あえて言わせてもらえば、
光ちゃんの声、歌の技量はミュージカル向きではなかった。
少なくとも「MASK」のころは。
(それでも意外にがんばっているという印象ではあったが。)

加えて、滑舌の悪さ(それは元々関西弁の人が標準語を話すことに
よるものだと思う。)が、舞台をやるうえではかなり足を引っ張って
いる感じがした。

でも、今回の「SHOCK」。
歌は飛躍的にうまくなった!本当のミュージカル俳優のそれには
まだおよばないだろうけれど、声量が格段にアップしている。
時々、失礼ながら光ちゃんが歌ってるんじゃないんじゃないの?と
思ってしまうほど。
声質にツヤがでて、表情豊かになっているのに驚いた。

演技についても、以前より舞台の上でも細やかな心情を表現できる
ようになっていて、レベルが高くなっているのを感じた。

今回加わった企画、観客が選ぶ劇中劇。
(実際は決まった演目が演じられるんだけれど)観たのは、「ハムレット」。

モチーフとして使われたものも含めて「ハムレット」は何度か舞台作品で
観たことがあるので、観る前は正直言って、光ちゃんに「ハムレット」が?
という気持ちがよぎった。

結果としては、光ちゃんもなかなか頑張っているという感じ。
劇中劇という短いシークエンスの中では、感情移入やその表現にも
難しさがあるだろう。
この部分だけは、少々滑舌の悪さが目立ってしまっていた。

でも、光ちゃんやJrファンで、普段あまり演劇を観ない人たちにとっては、
「ハムレット」入門編として良いものだったんじゃないかな?

今は未熟さを感じさせる部分も多いけれど、この分野については、
これから先の未知数の可能性に期待したい。

ちなみにビジュアル的には、白い丸襟の王子風衣装にラヴ(笑)。

たっぷり約2時間半の全編を通して、ダンスはもちろん、華と艶のある
「ショウ」に魅了され、満足感のある公演だった。

ところで、以前の公演はすでにDVD化されていて、私も持っているけれど、
「舞台でホンモノを観るまでは」と、さらっとさわりの部分しか観ないでいた。

ホンモノを観てから、改めてDVDを観てみると、以前の公演との違いが
よくわかって、またおもしろい。

段違いに良くなったのは、ストーリーの構成。
登場人物の人間関係を少しかえたことと、ある程度ふくらんでいた遊びや
サービス部分をそぎ落としたことで、すっきりと整理された感じ。

兄の死の謎解き場面からは、少々展開を急いだ感があるけれど、
そこを補う尾藤イサオさんの存在感はとてもいい。

また、そこまでの過程でコウイチをメインに据えた場面をしっかり
見せることで、コウイチのショウに懸ける情熱、翼との友情、
兄の死を乗り越えての成長という輪郭がはっきりした。

ファンとしては、笑いをとるネタとか、アドリブも楽しみではあるけれど、
この遊びの多かった部分を縮小したことが、逆に作品の質を格段に高める形に
なっている。

以前は宝塚の元男役の女優さんがコウイチの義姉を演じた。
そして、彼女を始めとして、ジャニーズJrの個々のユニットなども
一つ一つをフューチャリングして、見せ場が設けてられていた。

そのバラエティに富んだ見せ場は、見応えもありおもしろいものだったけれど、
ストーリー全体の流れの中では、ともすると過剰に突出した感のある部分だった。

今回は、義姉の配役が替わり、彼女や、戻ってきた(笑)翼くんやMAをはじめ、
Jrの見せ場も、作品の中で違和感を与えない自然な見せ方になったと言える。
コウイチを“座長”“中心”とするカンパニーという設定がしっかり活きてきて、
まとまりも感じさせる形になった。

見どころを今まで以上にぎっちりと凝縮し、なおかつそぎ落とせる部分を
思い切ってそぎ落とした、今回の「SHOCK」。
ここでようやく、堂本光一ファン、あるいはジャニーズJrファンのための「SHOCK」ではなく、ひとつのミュージカル作品として確立された「SHOCK」に
なったという感じがした。

制作側にもその狙いがあったのかもしれないが、本編終了後のショウタイム、
堂本光一として歌い踊る部分も大幅にカットされた。
「薄荷キャンディ」1曲のみというのは、前回のショウタイムのボリュームから
みたら、ファンにとっては、正直かなり寂しいところ。
ただ、作品自体のクオリティを高めることと上演時間とのかねあいを考えると、
やむを得ないのかもしれない。

全体がショウタイムといっても過言ではない舞台なのだから、
今までのショウタイム部分は、光ちゃんのソロコンサートで楽しむことにしよう。

あっ!最後に、不満というか次回はかえてほしいところを少々。
コウイチ兄役(名前はヒカル)のときの「ヅラ」(笑)。
前回の黒髪よりは今回の金髪が良かったけれど、
やっぱりちょっと笑ってしまうの〜(謝)。

もう一つは、ヒカルが成仏(←オイオイ)する時、バックに挿入される映像。

感動的な場面ではあるんだけど、あまりにロマンティックな王子様的映像
なもんだから、なんだか赤面。

スター・ウォーズ エピソード2のアナキンとパドメのラブラブ草原シーンを
見ているような妙な気恥ずかしさを感じてしまうわ〜。

次回はなんとか違う方向でお願いしたいです(笑)。




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