鰍eorexのビジネスブログ

▼夏のエアサイクルはオープンモード

日本の夏は高温多湿
高温多湿の気象状況は、太陽熱による地表からの上昇気流と、そこへ吹き込む海水面からの湿った空気によってもたらされます。相対温度が高くなって、木材の含水率も高まり、腐朽菌やシロアリが発生しやすくなります。

山形の蒸し暑い夏場は上昇気流が躯体内の排熱作用を促します。
夏のエアサイクルは「オープンモード」へ切り替えます。


昼は排熱と遮熱(夏の昼)

[画像]熱せられた空気は上昇気流となって、小屋裏の換気口から取り込んだ涼しい風が、蓄熱機能によって夜間に蓄えた冷気とともに上昇し、壁内部の温度上昇を軽減してくれます。

●上昇気流で小屋裏の排熱を促進します。
直射日光の影響を受けやすい小屋裏の温度は上昇し、やがては外気温を越えてしまいます。熱くなった空気は小屋裏の一番高いところからでていこうとします。その時、充分排気されないと、小屋裏はまるで、サウナのような状態になってしまいます。

エアサイクル層は煙突効果で給排気をスムーズに行い、小屋裏の温度を外気温とほぼ同じ程度に保ちます。

●床下空間の涼気を利用して、壁内温度を抑える。
外気をそのままで壁内に取り入れることで、やがて屋内が外気温と同じか、それ以上になってしまいます。エアサイクル工法では、家の中で最も温度が低いとされる床下空間へ給気し、その床下の涼気を壁から小屋裏へつなげることにより、内部空間の温度上昇を抑えます。




夜は集冷と蓄冷(夏の夜)

[画像]小屋裏と床下の換気口から涼しい外気を取り入れ、家全体を冷気で包み込みます。夜間に取り入れた冷気は、床下の地熱をはじめ、壁、天井などに蓄えられ、温度が上がる日中に放出されます。

●温度差で空気を動かす。
昼間に温められた室内側の空気は、夜になって外気温が下がると、内外の温度差によって排気され、夜の冷気と入れ替わっていきます。通常、その日の最低気温になる明け方まで続きます。

●気温が下がると相対温度は高くなる
夜になって無風状態となり、気温が多少下がっても蒸し暑く感じるのは、空気中に含まれる水蒸気の量は同じでも相対湿度が高くなるからです。

夏の朝、屋外の植物の葉っぱが露でびっしょり濡れているのを見たことありませんか?それは空気中の水蒸気が飽和状態になって起きた結露現象です。

同じことが床下などで起きることがあり、「夏型結露」と呼ばれています。「エアサイクル工法」では、大きな気積と開放的な床下空間を形成されることで、この「夏型結露」を防ぐことができます。

2010.08.25:forex

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