ホテルフォレストいいで

　ホテル「フォレストいいで」では、毎年恒例となった「雪のお城で晩餐会」のイベントが２月のとある１週間を限定して行われる。　名のとおり、ホテルフォレストに宿泊、従業員創作の「雪のお城」の中で夕食（洋食フルコース晩餐会）の一風変わった形式で行われるのだ。
　期間は１週間と短いが、従業員はその１週間に賭け、通常のホテルの業務と平行しながらプロジェクトを進める。冬期間ならではの「山のホテル」にまつわる物語がそこにあるのだ。

　雪は余りに余るほどある地域であるが、都合よく降ってくるわけではない。
　雪をかき集め、山積みにし四角い「豆腐形」に作成して、お城の土台を作る。更に、その土台を何日かねかせ、凍らせなければならない。
　土台を完成させた後、スコップ・手作業で形を入れるのだ。

　完成に近づくにつれ、顔がほころんだ。
　お城の頂上に立ち、「もう一息」の力を出し尽くす。
　支配人の早川・調理の菅野・佐藤が共に力を注ぎあう。

　料理長「菅野」が得意分野を生かし、デザインする。
　彼は、「氷の彫刻」の展示をするほどの美術的芸術家の一面ももっているのだ。

「彫刻の芸術」と「料理の芸術」。重ねてみれば、世の中うまくできているものである。
彫刻も料理も芸術であるのだから・・・・。

　当日の晩餐会場となる空間には当然気を使う。お城の内装は従業員の女性たちのセンスが光る。
　

　「雪の暖炉」「アルコールランプの照明」などこだわりにこだわった内装。テーブルクロスや装飾の植物も添える。イスには、寒くないよう座布団・ひざ掛け・カイロも用意されてある。
　雪を満足する為の気使いがそこにあるのだ。

　１日２組限定で１８：００からと１９：３０からの２コース。
その都度、内装の変換もほどこされる。
　従業員　後藤が力を注ぐ。

　太陽が沈めば、晩餐会間近。外装装飾で最も重要な「イルミネーション」の装飾がほどこされる。１日１日異なったイルミネーションで目を楽しませる。
　長年この作業を行った斎藤・雪のお城初挑戦の樋口が灯りを描く。

晩餐会開始３０分前。全て完成。
今日のお客様は「誕生日のお祝い」でご予約の「斎藤さん」「高橋さん」のカップル。彼氏の「斎藤さん」の誕生日のお祝いのため、彼女の「高橋さん」が電話で予約。手作りの誕生ケーキをご持参し、なんとも用意周到。
　これを聞いた従業員一同の今日の合言葉は「お二人へ、忘れられないおもいでを！」

　見えるだろうか、お城の上部のイルミネーション「BIRTHDAY」の文字。
「フォレストいいで」の従業員も気合充分。今日はふたりのためのバースデーキャッスル。

　お二人のスナップ。

誕生日おめでとうございます。

　その頃、厨房は大忙し。
特別のコース料理でもてなす。
雪のお城をデザインした芸術家の料理長菅野が、腕を振るう。

　晩餐会（誕生会）のあとの、記念スナップ。
満足げなお二人を見て、従業員の顔にも笑みが・・・・。

　さまざまなメディアで紹介された「フォレストいいでの雪のお城」。
一目見ようと見物の来館もゾロゾロと。

　ご家族・カップルで。

お客様の思い出となる晩餐会
従業員の思い入れのある晩餐会。

２月１４日夜、今年の「雪のお城で晩餐会」は全て幕を閉じた。

　翌１５日早朝、雪のお城は、重機によって取り壊され、テラスはもとの雪の更地へと戻った。

　長年この晩餐会を眺めてきた斎藤。
　晩餐会を初めて経験した樋口。

現場を離れた斎藤だが、晩餐会のため度々顔を出した。
現在課長を務める樋口。学びながも指揮をとった。

イルミネーションを完成させた２人は、
　　　　　　　　　　満足に手を取り合った。

装飾、サービス担当の面々。
お客様の笑みを拝見し手を取り合った。　

　雪のお城を完成。
完成の歓喜に酔いしれた。

　ホテルとは、ひとつの空間にいくつかの異なった責任分野を持つひとつの都市である。
　ホテル業務の協力とは、各所がそれぞれの責任を真っ当することが第一。
　スポーツで例えるなら「駅伝」であろう。各区間の選手が、その区間を責任を持って走る、ひとりが違う方向性を見ていただけでも勝利することはできない。まさにホテル業務のチームーワークと重なるものがある。
　
　見えない連携の糸を繋ぎ合わせながら、お客様の満足を極限まで追求する「フォレストいいで」のプロジェクトチーム「チームフォレスト」は、早くも次なる感動を求め、企画を考案中である。

雪のお城ｽﾃｷでした。完成まで大変だったみたいですね。ご苦労様ﾃﾞｼﾀ｡今度はｷﾗｷﾗの中で、お姫様気分でお食事したいでつ｡またセンセに会いにゆきます｡写真はずかしいﾃﾞｽ。

娘がまたいきたいといっています。
お城の完成までは大変だったのですね。
温泉きもちよかったです。
どぶろくソフトおいしかったな〜★

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