flynatti note

▼子供のSOS

昨日28日の読売新聞掲載記事から

貧困子供のSOS・連載の第3部「家追い出されても進学」
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少し長くなりますが、記事の中からピックアップしました。

― ― ―母親と二人で暮らす部屋は幼い頃から荒れ果てていた
母はお金が入るとすぐに使い切り、月末には食べるものさえなくなる
生活保護を受けても暮らしは変わらない
母親から「イライラする」と怒鳴られ、水をあびせられることもあった。

その反抗から、中学校になると家では寝るまで教科書を読みふけった
母親に振り回されずに済むすべを探した結果だった。

「勉強の邪魔をしないで」と言い返せる
母が引き下がると「自分の方が正しい」と胸がスッとした

成績は学年でも上位になり、進学校の女子高に入学できた
だが入学後、家で勉強していると、
母親は「成績がいいからってバカにするな」と怒るようになった
怒り出した母親に制服と教科書をはさみで刻まれたり、
物を投げられたりしたこともあった。

結局、母親に家を追い出され、行くあてがなく、担任に助けを求めた
担任の家へ行き、夫妻に改めて事情を話し、
「よく耐えてきたね。もっと頼っていいんだよ」と、担任の言葉を聞き、
張りつめていた気持ちが解けた。

担任の家に泊まった翌日から児童相談所で保護され、約2か月後に児童養護施設に入った― ― ―

後記
先生や友人の支えがあって、
2013年春、東京六大学の一つに現役で合格したそうです。
奨学金を借りて通っているとのこと。

お母さんと二人暮らし
どういう事情か計り知れませんが、
一人で子供を育てるのは大変なことでしょう。
でも子供に罪はありません。
子供は親を選べません。

彼女が勉強に打ち込むことで辛さや憎しみを乗り越えたことは素晴らしいと思います。
先生や友人から受けた優しさや思いやりが、これからの彼女を支えてくれることでしょう。


2015.10.29:flynatti

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