JAさがえ西村山 大江梨部部長
生産者   大泉太吉さん
スタッフ  奥様
事業内容  西洋梨の栽培 その他/りんご、なす、米
連絡先    JAさがえ西村山 大江営農生活センター 0237-62-3217 
・光がまんべんなく行き渡るよう、どう剪定するかがポイントです。
・剪定方法は何通りもあるため、自分にあった方法を確立するまでは苦労しました。
・現在の生産者は155名。大江町は県内第5位の生産量を誇ります。
東根市果樹研究連合会長
生産者   高橋十浩さん
スタッフ  奥様
事業内容  りんごの栽培 その他/さくらんぼ・西洋なし
連絡先    自宅  東根市神町中央1-13-8 0237-47-1515

・我が家でりんごの栽培を始めて60年以上になります。
・この地域は、ぎりぎりまで待って収穫できるので、味が充分にのっています。
・糖度は15%以上を目指して、酸味とのバランスがいいものを作っています。
JA天童野菜研究会 ねぎ部会部長
生産者   加藤昇さん 
スタッフ  奥様、他
事業内容  ネギの栽培 その他/米・さくらんぼ 
連絡先    JA天童野菜研究会 ねぎ部会
天童市大字矢野目字西沼田3227 023-653-0052

・ネギ部会は14、5年前に発足し、現在40名のメンバーがいます。
・農薬の使用は出荷の30日前までに終わるようにします。
・白根は30cm位が丁度よく、葉は3枚と決まっています。
JA山形市セルリー部会 技術指導員
生産者   會田和夫さん
スタッフ  奥様
事業内容  セルリーの栽培 その他/米 
連絡先    自宅 山形市宮町1-6-11 023-631-3491

・全国に産地が増えないのは、栽培がむずかしいからでしょうね。
・いっちょまえの生産者になるまで、5年はかかるべねー(笑)。
・セルリー部会18名の共販で、25cm〜30cmの長さで出荷しています。
生産者   上村啓太郎 さがえ西村山枝豆部会 
スタッフ  奥様
事業内容  枝豆の栽培 その他/米・さくらんぼ 
連絡先   JAさがえ西村山営農販売部
寒河江市中央工業団地75 0237-86-8185


・西村山地区で枝豆に取り組み始めたのは、河北町西里地区が最初です。
・枝豆の品種も様々ありますが、秘伝豆は評価が高いですね。
・さがえ西村山枝豆部会は現在355名。平成5年から秘伝豆の取り組みを始めました。
JAみちのく村山 尾花沢営農ふれあいセンター メロン部会長
生産者   早坂勝広さん
スタッフ  奥様
事業内容  メロンの栽培 その他/スイカ・米
連絡先    JAみちのく村山 尾花沢営農ふれあいセンター
尾花沢市新町5-7-39  0237-22-2020

・以前は高級品でしたが、今は手軽な果物に変わってきました。家庭で普通に食べて欲しいです。
・ハウスは12棟あります。
・流通に乗るのは糖度14%以上のものになっています。
さがえ西村山つるり里芋研究会会長
生産者   仁藤信弘
スタッフ  奥様
事業内容  里芋の栽培 その他/ネギ・枝豆
連絡先     JAさがえ西村山営農販売部
寒河江市中央工業団地75  0237-86-8185

・丸い形は土寄せの仕方によるんです。7月上旬になったら、一日がかりで土をかけていきます。
・つるり里芋を作り始めて9年になります。
・つるり里芋は小さくても大きくても美味しいです
長崎素材研究会 オクラ部会長
生産者   渡辺清春 
スタッフ  奥様
事業内容  オクラの栽培 その他/米・きゅうり・ストック 
連絡先    JAやまがた長崎支店 中山町大字長崎165 023-662-2231

・花は観賞用にしてもいいくらいきれいですよ。
・オクラは垂れ下がるのではなく、上に向かって育ちます。
・オクラ部会は23年前に発足し、現在10名のメンバーで栽培しています。一番ニーズが高いのは8〜9cmのMサイズ。
さがえ西村山つるむらさき部会会長
生産者   遠藤良子さん
事業内容  つるむらさきの栽培 その他/米 
スタッフ  ご主人
連絡先     JAさがえ西村山 寒河江営農生活センター  
寒河江市中央工業団地75  0237-86-8186

・収穫は早朝と夕方。
・つるむらさき部会は寒河江市だけでも37名ほどで、西村山全体では30%のメンバーが女性です。
・ 日持ち、鮮度が保てる袋に詰めて出荷しています。
生産者   遠藤明夫さん
スタッフ  奥様 
事業内容  青なんばんの栽培 その他/きゅうり・食用菊
連絡先   山形市落合町461  023-641-8219

・自家製のぬか堆肥は3回発酵させるので、さらさらの完熟です。
・なんばんの葉もおいしですよ。
こだま工房代表 
生産者   小玉雄一 
スタッフ  奥様
事業内容  青菜の栽培・加工 その他/梅干し 麹みそ
連絡先    村山市大字大久保甲95 0237-54-2034
加工所    0237-54-3906

・青菜のおいしさは、葉っぱよりも茎でしょうね。
・在来種の青菜を植えています。間引きをしながら、虫も手で取っていくようにしています。
・おみ漬けは、天童市内の旅館にも卸しています。
果肉が緻密で香り高き果実の女王、大江の『ラ・フランス』です。

肩の部分が少しやわらかくなった頃が食べ頃です。
冷やしても常温でも、菓子などに加工しても楽しめる西洋梨。うちで栽培しているのは、糖度が16度以上で450gにもなる大玉のバラードと野生味ある肉質のシルバーベル、果肉が緻密でまろやかなラ・フランス。カリッと固めを好む人、柔らか目が好きな人と、食べ方の好みは分かれるようですが、やはり皮を剥いて汁がぽたぽた流れる頃に食べるラ・フランスが一番好きです。

<出荷の流れ>
大泉さんの畑 → JA → 県内のスーパー・生活クラブ生協&関東・関西の市場
※出回るのはバラードが10月上旬〜、ラ・フランスが10月下旬〜、シルバーベルが11月中旬〜12月下旬。
どんな枝振りにするか、経験と感覚で決まります。

剪定による枝の残し方には「主幹形」と「開心形」があって、うちは「開心形」です。いい樹になるまで5〜7年かかるのですが、果実の肥大がいいんですよ。また6年前から、部会全員で土づくりに取り組み、カニ殻とカキ殻を入れた土壌改良材を使って、食味が良い果実を生産する工夫をしています。
○発生する主な病害虫
・輪紋病・ハダニ類・シンクイムシ類・カメムシ類

○病害虫に使用する農薬
・ドキリン水和剤80・タイタロンフロアブル・ダーズバン水和剤25・MR.ジョーカー水和剤

○農薬使用で心掛けていること
生協との交流を始めたので、除草剤の使用は一切禁止しています。最低でも年間5回の草刈りが必要で、労力面で大変ですが、安全面での信頼を大切にしたいと思っています。
「開心形」で育てた実は、たしかに大ききかったです。片手で持ちあげると、ずっしり重い。甘さばかり追求すると酸味が減るので、味のバランスを考えながら作っているそうです。

by Kaori Asakura
果樹王国ひがしねが生んだ蜜入りの『ふじ』です。

味がいいほど見た目は凸凹なんです。
一般的においしそうなりんごというと、むらなく真っ赤に色づいて、つるんとした皮を想像しますよね。でも本当にいい味がするのは、薄い色の縦縞が入って、でこぼこしたものなんです。最近は売れ筋を狙って、色がつきやすい類似の品種も出回っているけど、うちは原種に近い。特に出来がいい時は、下から見ると実の中が透けて見えるような感じがして、あぁ、こういうりんごをたくさん作りたいって思うんですよ。

<出荷の流れ>
1.高橋さんの畑 → JA  → 東京の市場 
2.高橋さんの畑 → 直販
※11月中旬から12月いっぱいまで出回ります。軸が太くて、皮に縦の縞が入ったものを選びましょう。
樹自身が持っている力を引き出すこと。

とにかく剪定を丁寧にやります。余分な枝を落として、日当たりを良くする。堆肥をたくさん与えたり、農薬を使うよりも、自然のエネルギーをそのまま活かせるよう、自分はちょっとだけ手助けをするという感覚。樹が元気なら、減農薬も可能なんです。
○発生する主な病害虫
・斑点落葉病・褐斑病・ハダニ

○病害虫に使用する農薬
・ロブラール水和剤・ベンレート水和剤・オサダンフロアブル

○農薬使用で心掛けていること
指導書通りの使用量にとらわれるのではなく、自分たちの園地にあわせて少な目に使っています。収穫に影響がなければ、多少の虫がいても問題ないと思いますし、健全な樹を育てることが大切です。
写真はご自宅で試食させていただいた紅玉です。これも表面の皮が凸凹していました。紅玉というと、フジに比べてぽこぽこしたような歯触り、というイメージがあったのですが、高橋さんが作った紅玉を食べておどろきました。スキッ、シャキッとした歯触りと甘さで、まるでシードル(りんごの発泡酒)を口に含んだような感じなんです。「紅玉じゃないみたい!」と叫んでしまいました。

by Kaori Asakura
山形の芋煮には、天童の『元蔵』です。

特に食べて欲しいと思うのは「元蔵」ですね。
10年前から、9月1日に行われる日本一の芋煮会フェスティバルに協力していて、部会で約6000本を提供しています。品種は「元蔵」「秀逸」「美白」「吉蔵」などがあって、それぞれ収穫の時期が違います。中でも元蔵は春の早い時期から栽培して11月下旬まで収穫でき、やわらかさがダントツ。煮物にもいいですよ。

<出荷の流れ>
加藤さんの畑 → JA → 県内のスーパー&関東の市場
※出回るのは7月20日〜12月中旬。葉の色が濃く、白根がしまっているものを選びましょう。
手をかけた結果が出やすいから、ネギづくりはおもしろいですね。

元肥としてゆっくりと効くロング肥料に、もみ殻の有機質を追肥して栽培しています。今年は5割を有機質にして、成育の状態を試験中です。天童は農薬の安全な使用に対する取り組みが早く、自分たちで勉強し、徹底しやすいリスト表を作成しました。ネギは育てている間の草刈りがとにかく必須。除草剤は1〜2回しか使いませんから、日々草との戦いです。
○発生する主な病害虫
・さび病・ネギアザミウマ・黒斑病・べと病

○病害虫に使用する農薬
・バイレトン水和剤5・モスピラン水溶剤・ポリオキシンAL水和剤・リドミルMZ水和剤

○農薬使用で心掛けていること
さび病はいっきに広がるので、よく見回って防除に務めます。出荷前の検査は毎月1回。部会でランダムに提出し、問題があれば全体の出荷がストップになる仕組みです。
セルリー一筋36年。山形の『ベストセルリー』はやわらかな歯触りです。

山形産の質は、全国的にも評価が高いんです。
セルリーはグリーン系と黄色系の2種類があって、日本では黄色系が一般的です。食感がやわらかで、甘みとうま味がある。サラダはもちろん、漬物や炒め物、スープの具としても合いますよ。昔は薬用だったそうです。熱を加えてもビタミンなどの栄養が変わらないから、いろんな料理を楽しんでみてください。

<出荷の流れ>
会田さんの畑 → JA  → 県内のスーパー&仙台・東京の市場
※5月25日〜6月25日、10月25日〜11月いっぱいまで出回ります。葉茎に光沢があって、肉厚のものを選びましょう。
昔から贅沢な野菜と言われているんですよ。

セルリーはどこでも育つ丈夫な野菜のように思われがちですが、実はまったく逆。根が弱いこともあって、栄養のある土と清水を好むので、いわゆるグルメな性質なんです。ですから堆肥は有機質のもみがらを10アールに対して10トンから15トンも入れ、水は馬見ヶ崎川からの伏流水を使っています。とはいえ愛情をかけすぎてもよくないし、すぐにはいい結果がでない。セルリーは栽培するのが難しいだけに、おもしろいんだよね。
○発生する主な病害虫
・斑点病・ヨトウムシ

○病害虫に使用する農薬
・ダコニール1000・アファーム乳剤

○農薬使用で心掛けていること
病原菌は土の中にいるので、排水を良くしてカラッとさせ、春作の場合はハウス内の換気にも気をつけています。健康な苗を作ることで、消毒は月に1回程度で済んでいます。毎年、土壌診断もしてもらっています。
グルメな品種といわれるセルリーの堆肥は、会田さんの自家製です。もみ殻を十分に分解させて使っているとか。「堆肥は手のひらでぎゅうっと握ると固まって、はなしてポロポロになったら出来上がり」。収穫したばかりのセルリーをおすそ分けしていただきましたが、いやもう、味がしっかりあってビックリ。甘みというより、旨味といった方が的確で、生でどんどん食べられます。独特の苦みがある葉っぱは、天ぷらにするとおいしいそうですよ。

by kaori asakura
コクと旨味が自慢の「秘伝豆」は『ハッピー枝豆』で出ています。

茹でていると隣近所に分かるくらいです。
彼岸の頃がピークの秘伝豆。秘伝は枝豆の中でも特にボリュームがあって、香りと甘みが強く、コクがありますね。味がいいので、大豆としても評判がいいんですよ。

<出荷の流れ>
1.上村さんの畑 → JA → 関東・関西の市場&仙台・福島・県内のスーパー 
2.上村さんの畑 → 寒河江市、河北町のJAアグリ店
※秘伝豆が出回るのは9月15日頃より10月5日頃まで。生で食べてみて甘いと感じるものは、いい品です。
食べてくれる人とのふれあいも勉強になります。

土は春のうちに米ぬかをまいて、土づくりをしてから耕うんします。うねを高くして、たくさん根を張らせ、たっぷり養分を吸わせるのもポイントの一つ。今年は7月の高温・干ばつと多量の降水で、タネが腐れたり、芽が出なかったりと、だいぶ苦労しました。収穫時期が遅いので、湿害に合いやすいのが難点なんです。直販でお客様の声を聞くのが心の励みになりますね。
○発生する主な病害虫
・べと病・ネキリムシ類・カメムシ類

○病害虫に使用する農薬
・ドイツボルドーA・カルホス微粒剤F・バイスロイド乳剤

○農薬使用で心掛けていること
どのタイミングで防除をするか、適期を見極めてバシッと行うことも、熟練技の一つです。山形には越冬できない虫が多いことから、殺虫剤の量を減らせるので全国的に見ても減農薬栽培になっています。
茹でているとお隣りさんにまで香りが届くというほど、濃厚な風味をもった秘伝豆。上村さんの所では、収穫した枝豆は枝から外して、良いさやだけを選んで、袋詰めまでしていきます。奥様の手元にあるのが、袋詰め専用に開発したオリジナルの品。ペットボトルの上下を切って筒状にしたもので、パッケージ袋の口にはめると、こぼれることなく、枝豆が袋の中に入れられます。ほんと、すべてが手作業なんですね。

by Kaori Asakura