英のノート

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昭和の時代,日本は完全雇用を実現させました。しかしそれは,高度経済成長のような好景気によるものではなく,何重もの下請制度により1つの製品に多くの労働者が関わる仕組みを作り上げることで実現されたもので,その結果として国民所得が安定し高度経済成長にも結びついたのです。
しかし,完全雇用などという夢のような状況が実現したのは,歴史上,後にも先にもこのときだけ。製造ラインのロボット化,下請工場の海外移転,女性の社会進出など,労働者の数に対して仕事場はどんどん狭くなってきています。
完全雇用が期待できないこれからの時代,仕事に就けない子どもを養って大人が頑張るやり方は,将来性がありません。大人は子どもより先に死んでしまうし,子どももやがて自分の子どもを養わなければなりません。よって,もし全員が仕事に就けないのであれば,若者が仕事について親・祖父母を養うことを目指さなければなりません。そのために,子どもは誰に(どこで)何を学べば良いのでしょう?
確実に言えることは,学校教育もこれまでどおりでは駄目だと言う事です。いつの時代にも通用する人間教育と,社会に対応できる力を養う事が,学校教育の本分だと思いますから,単に教科の点数を取れるようになるとか昭和の「社会」観に基づく価値観・行動規範・能力を教えていたのでは,(教えている先生は食べて行けるとしても)子どもたちの将来は真っ暗です。
私たちも,保護者の皆さんとはもちろんのこと,様々な分野で社会を担っている皆様とコミュニケーションを図りながら,いま子どもたちにどのような学校教育が必要なのかを模索していかなければなりません。
2010.06.22:ei01:count(1,183):[メモ/コンテンツ]
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