英のノート
▼オバマ大統領のおじぎ
オバマ大統領が来日し,天皇と面会しました。
そのとき大統領は,天皇と握手をしながら深々と頭を下げておじぎをしました。
しかしこのことが,アメリカ国内で批判されています。
西欧では友好のしるしとしてグラスをぶつけ合って乾杯をします。
これは,グラスをぶつけ合った時に相手のワインのしずくが自分のグラスに入り,
互いのワインが混ざったところで同時に飲み干して,
相手のワインに毒を入れていないことを証明するのだ,と聞いたことがあります。
つまり“友好=相手を攻めない”ということです。
ですから,強い武器を相手にちらつかせながら,「私は攻めていないから友好です」という理屈が通用するのです。
しかし日本人は,からだの中で一番大事で一番弱い頭を相手に差し出すおじぎをします。
このとき相手から目を離すので,もし攻められても避けられません。
つまり“友好=自分の命を預ける”という行為です。
こういうところが日本人の強さなのだと思います。
(平和憲法もこの考え方の上に成立しています・・・憲法前文)
深々とおじぎができるアメリカ大統領に期待したいものです。
2009.11.18:ei01
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